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マンフロットブース動画
マンフロットブース 360°全天球動画
RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)
ナイトロジェンピストンで無段階カウンターバランスを実現した「Nitrotech N8」
マンフロットブースの一番の目玉は「Nitrotech N8」。海外ではNAB開催直後から発売を開始していたが、国内ではやっと先日発売開始したばかりの話題の雲台だ。従来だとマンフロットや他社も含めてカウンターバランスというのはバネの力を使って反発を生み出していたが、Nitrotech N8はまったく新しい自動車の技術を応用したナイトロジェンピストン機構を搭載し、この力をカウンターバランスの力に使っている。
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0~8kgの無段階カウンターバランスを軽量・小型サイズで実現した「Nitrotech N8」
マンフロットのカウンターバランスはこれまで段階式だったが、Nitrotech N8は0から8kgまでを無段階で対応する。最近のカメラはレンズ交換も可能でさまざまなアクセサリーを取り付けることができ、その都度バンランスも変化する。カウンターバランスが無段階になることによって、ユーザーのさまざまなカメラバランスに合わせられるのはメリットといえるだろう。
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「CBS」と書いてあるレバーが荷重バランスを調整できる
また、従来のバネを使った雲台の場合、7kgとか8kgなどの対象荷重の限界に近い荷重のバランスの調整はしやすいものの、1kgの小型ミラーレスカメラなどの軽量なものを載せた場合はバネの跳ね返りが強すぎてバランスが取りづらかった。Nitrotech N8は1kgのような軽量のカメラでもきちんとバランスが取れるのは大きなポイントだ。
値段も特徴で、Nitrotech N8は雲台単体でマンフロットのオンラインストアでは81,000円。他社の競合製品に比べてかなり安い値段を実現しているのもポイントとなっている。ベースタイプはフラットベースになっているので、ビデオ三脚だけでなく一般的なスチル用の三脚にも付け可能。
カウンターバランスが4kgから12kgまでのNitrotech N12も参考出品として展示されていた。来年の初めぐらいには正式発売したいとのことだ。
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ボールフラットはフラットベースで、スライダーやジブなどへ搭載が可能
カメラケージを参考出品
Wooden camera社と共同開発によるカメラゲージも参考出品していた。この手のゲージはさまざまなメーカーからすでに発売しているが、「ソニーFS5用」などそれぞれ対象機種を特定するのが一般的だった。マンフロットブランドのケージは汎用性が高く、ミラーレスカメラ向けの「スモール」、フルサイズセンサー搭載向けの「ミディアム」、バッテリーグリップを付けたカメラ向けの「ラージ」のように機種を限定していないのが特徴だ。来年発売予定。
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ミラーレスカメラ、一眼レフカメラによる動画撮影向けのケージ。左から「カメラゲージS」がソニーα7系やα9などのサイズが対象。「カメラゲージM」は、キヤノンEOS 5D系や6Dなどのサイズが対象。「カメラゲージL」がキヤノン EOS 1D系のサイズが対象
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すべてのモデルでハンドルを搭載している
VR撮影サポート製品も参考出品
バーチャルリアリティ(VR)撮影が盛んになってきているが、それを支えるサポート機材があまりないのが現状といえるだろう。VR撮影の際に恐らく多くの人が三脚を使っているのではないだろうか。三脚はしっかりしているが、設置面積が広いので映り込んでしまって、後の加工で大変な経験をしたという人も多いと思う。ライトスタンドを使う方法もあるが、接地面積が小さく自由にできるが華奢という問題がある。
そこで、安定性に優れ、三脚の映り込みを最小限に抑え、高さ調整も自由自在を実現しているVR撮影サポート製品を参考出品していた。Gitzoのブームの技術を応用し、ブームの大きさは三種類用意されている。ラージだと4m70cmで、短いので80cmのサイズとなっている。
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参考出品されていたVR撮影サポート製品
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