ローランド株式会社は、手のひらサイズのオーディオ・レコーダー「R-07」を2018年3月に発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格は税別23,000円前後。カラーはブラック、レッド、ホワイトの3色。
R-07は、ポケットに収まるコンパクトサイズで、乾電池を含んでも150gと軽量設計。アルカリ単三形乾電池2本で最長15時間の連続使用が可能。録音設定に必要なパラメーターや機能の組み合わせを、録音する対象に合わせた「録音シーン」として搭載しており、「音楽HiRes」や「音楽長時間」などの録音モード設定や、「楽器」「会議」などの場面に合わせた設定を選び、最適な録音が可能だとしている。また、最適な音量レベルに素早く合わせる「リハーサル機能」や、予想外の大きい音量によって発生するノイズを軽減可能な「リミッター」など、クリアな音で録るためのサポート機能も搭載している。
WAV形式でのサンプル・レートは最大96kHz、量子化ビット数は最大24bitで、ハイレゾ音質の録音・再生に対応。ステレオ・マイクや、チューナー、メトロノームも内蔵している。
リモコン・アプリ「R-07 Remote」の録音画面(左)と「録音シーン」選択画面(右)
また、無料の専用アプリ「R-07 Remote」により、Bluetooth接続したスマートフォン(Android/iOS対応)からR-07をリモコン操作が可能。R-07から離れた場所でも録音・停止の操作、録音レベルや時間の確認、各種設定の変更が行える。Apple Watch使用時にはリモコン操作で録音・停止が行える。さらにR-07は、Bluetoothオーディオ送信にも対応しており、スマートフォンとワイヤレス・ヘッドホンやワイヤレス・スピーカーを接続し、離れた場所に置いたR-07の録音データを聴くことも可能。Bluetoothオーディオ送信のコーデックはQualcomm aptX、Qualcomm aptX low latencyに対応。
内蔵マイク。外部マイクの接続にも対応
録音データはR-07本体で編集でき、長時間のライブ・レコーディングなどで、あとから曲ごとにファイルを分割したり、いくつかのファイルに分かれた会議録メモなどを1つのファイルに結合することが可能。またデータの不要な部分だけ取り除くこともできる。また、「デュアル・レベル・レコーディング」機能により、録音レベルの違う2種類のデータを同時録音することで、片方のデータの音量が大きすぎた場合でも、もう一方のデータを使用可能。