パナソニックは、Cinema4K/60p動画記録が可能なレンズ交換式デジタル一眼カメラ「LUMIX DC-GH5S」を2018年1月25日より発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格は30万円前後。
GH5Sは、専用回路を1画素ごとに2系統備えた「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載した、有効画素約10Mのイメージセンサーと画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」により、暗部まで描写可能な高感度画質を実現。デュアルネイティブISOテクノロジーは、「低ISO感度回路」と「低ノイズ・高ISO感度回路」の2系統を切り換えることで、高感度時もノイズを抑えた静止画、動画記録に対応。最高ISO感度はISO51200、拡張ISO感度はISO204800。
4:3、3:2、16:9、17:9の各アスペクト(画像横縦比)で、装着レンズの焦点距離をそのまま使用できるマルチアスペクトに対応し、写真の画角だけでなく、4K・Cinema4K動画や4:3アナモフィック動画にも対応している。
映画製作で用いられるCinema4K(4096×2160)サイズでの60p動画記録に対応し、動きのある被写体でもローリングシャッター歪み現象を抑えた映像を撮影可能。また、GH5から引き続き、4:2:0 8bitに比べて2倍の色情報、全体として128倍の情報量を保有する4:2:2 10bit動画をSDカードに記録可能。
ALL-Intra動画記録にも対応しており、最大400Mbps記録が可能。HDMI出力は、4:2:2 10bitの4K/60p映像出力が行える。4K/30pまでのSDカード動画記録中には、HDMI端子から4:2:2 10bit映像を同時に出力することも可能。さらに、同社独自の放熱設計技術により、すべての記録方式で時間無制限での動画記録に対応。
ハイブリッドログガンマ(HLG)方式のHDR動画記録や、4K/FHD、LongGOP/ALL-I圧縮方式を含む全ての4:2:2 10bitモードに対応。V-LogL機能をプリインストールしており、12-stopの広いダイナミックレンジで、ポストプロダクションの高度な要求に応えるとしている。「VFR(バリアブルフレームレート)記録」はFHDで240fps、Cinema4K/4Kで60fpsを実現し、クイックモーションからスローモーションまで幅広い表現が可能だとしている。
また、業務用ハイエンドカムコーダーやシネマ用カメラで標準搭載されているBNC端子によるTC IN/OUT機能拡張に対応。同梱のBNC変換ケーブルをフラッシュシンクロ端子に接続することで、マスターカメラが出力するタイムコードと同期する「TC IN機能」や、GH5S自身がマスターカメラとなる「TC OUT機能」を搭載。複数台のカメラとタイムコード同期を取った撮影が可能となり、ノンリニア編集での細かな映像タイミングの調整が不要となる。
CES 2018のプレスカンファレンスで「DC-GH5S」を公開