Harmonic社は、OTTとIPTVのデプロイメントに関する敏捷性・適応性の向上、および最新技術の導入というニーズに対応するため、VOSシリーズの新製品「VOS Software Cluster(以下:VOS SW Cluster)」を発表した。

VOS SW Clusterはインジェスト、プレイアウト、映像圧縮、暗号化、パッケージング、配信を含む、メディア処理機能を備えた、クラウド環境と物理的コンピューティング環境をサポートする総合ソフトウェアアプリケーション。ビデオコンテンツやビデオサービスのプロバイダに、IPTV・OTTサービスのオリジネーションと配信に向けてサイズとプラットフォームを問わず使用可能だという。

VOS SW Clusterはインフラに依存しないメディア処理アプリケーションなので、容易に物理的データセンターコンピューティング(例:既存のITサーバー製品)、パブリッククラウド(例:AWS、Google Cloud Platform)、プライベートクラウドを切り替えることができる。VOS SW Clusterアプリケーションにより、事業者はライブパブリッシング、ソーシャルメディアオンラインプラットフォーム、ライブソースとファイルソースからのストリーミングVOD、HDR技術により、Ultra HD 4K OTT、CMAF仕様による低遅延配信などのOTTワークフローに関して遅れをとらないとしている。

同社のビデオビジネス担当上級副社長兼最高技術責任者のTim Warren氏は次のようにコメントしている。

Tim Warren氏:今のメディア環境での成功はどれだけ速く適応できるかに大きく左右されます。VOS SW Clusterは、受賞歴のあるVOS Cloudメディア処理アプリケーションの柔軟性と敏捷性を向上し、事業者によるより素早いデータセンターリソースの利用を実現します。VOS SW Clusterソリューションがあれば、ビデオコンテンツやビデオサービスのプロバイダはデータセンター、クラウドのどちらか、あるいは両方を使用してメディア処理のすべての工程を管理することができ、素早くサービスを開始しすべてのスクリーンに高品質のIPTVとOTTコンテンツを配信することができます。