株式会社朋栄は、12G-SDI入出力に対応し、最大144入力×144出力の入出力構成が可能なルーティングスイッチャー「MFR-6000」を2018年9月末に発売する。価格は未定。

MFR-6000は、13Uの筐体サイズを持ち、最大16枚の入出力増設カードを実装可能なルーティングスイッチャー。昨年発売した最大72入力×72出力のMFR-4000の姉妹モデル。12G対応マトリクス搭載により、SDから4K UHD/8Kまで結線方式を意識せずに混在させて運用することが可能。12G-SDIに対応している入力増設カードMFR-9SDI12G/出力増設カードMFR-9SDO12Gを使用することにより9系統単位で増設でき、最大144入力×144出力のマトリクス構成が可能。Quad link 3G-SDIと12G-SDIの信号種変換、SQD(Square Division)と2SI(2-Sample Interleave)のマッピング変換を可能にするGearbox機能搭載の増設カードも用意されており、4K UHD/8Kを含めた解像度のルーティングに対応している。

リダンダント電源ユニットの搭載により電源冗長化をはじめ、CPU基板も冗長化することができる。MFR-6000を2台並列運用するルーター連動機能を使用して、マトリクス構成を2重化し、それぞれのMFR-6000でCPU冗長化と電源冗長化をすることで、CPUと電源の4重化構成も可能になる。

Webサーバーを内蔵しており、外部デバイスに設定用のソフトウェアをインストールすることなく、WebブラウザからWeb GUIを用いて各種設定を行える。各種障害への対応として、SNMP監視システムへの組み込みも可能となっており、電源、ファン、CPUステータス、SDI信号検出状態、クロスポイントエラーなどの各種ステータスを監視し、障害発生/回復時に監視マネージャに対してSNMPトラップを送信可能。また、リモートコントロールユニットは、16ボタンの卓上タイプから64ボタンの2RUタイプまで10種類のユニットがある。

なお、MFR-6000は2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018の同社ブース(セントラルホール/C5117)にて展示予定。