キヤノンは、CINEMA EOS SYSTEMのデジタルシネマカメラ用交換レンズ「EFシネマレンズ」の新製品として、焦点距離20mmの単焦点レンズ「CN-E20mm T1.5 L F」を2018年10月上旬に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別460,000円。

CN-E35mm T1.5 L Fは、同社のデジタルシネマカメラ「EOS C700 FF」やデジタル一眼レフカメラ「EOS-1D C」などの35mmフルサイズセンサーを搭載するカメラに対応。さらに、スーパー35mmセンサーを搭載したカメラでは約29.2mm相当(35mmフイルム換算)の広角レンズとして幅広い撮影シーンで活用できる。また、11枚絞り羽根を採用により、開口形状が円形に近い状態を保てるため、柔らかいボケ味を表現可能だとしている。

回転角(操作角度)約300°のフォーカスリングにより、高精度なピント合わせ操作が可能。CINEMA EOS SYSTEMの単焦点レンズの全機種間で、リング部のギア位置や前玉径などを統一しており、マットボックスや外付けのフォーカス調整用アクセサリーなど、各種アクセサリー(他社製を含む)の取り付け位置を機種ごとに調整する必要がない。

フォーカスの指標をレンズの左右両面に表示することにより、距離目盛を左右両側から確認可能。また、夜間撮影や暗がりでの撮影時に視認性を向上させるため蓄光指標を採用。マウント部の電気接点を通じて、レンズの名称や撮影条件などのデータをカメラに送信できるほか、画像の周辺光量補正や倍率色収差補正、デュアルピクセルフォーカスガイドの使用などが可能。

VF上にレンズ情報を表示させたり、映像にレンズ型名や位置情報などのメタデータを記録可能

なお、CN-E20mm T1.5 L Fは、2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018の同社ブース(セントラルホール/C4325)と、2018年5月23日から24日に東京・秋葉原にて開催される「After NAB Show 2018」にて展示予定。