株式会社JVCケンウッドは、JVCブランドより、4K解像度で記録・再生が可能な業務用4Kメモリーカードカメラレコーダー「GY-HM250」を2018年4月下旬より発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別29万円前後。

GY‐HM250は、撮影内容に合わせ、局名や番組名、ニュースタイトル等をスマートフォンやタブレットから入力し、撮影クリップやストリーミング映像に重畳することができるブロードキャストオーバーレイ機能を搭載(記録画像が1920×1080または1280×720の場合)。テキストバー以外にも、独自のロゴ、時刻、ウォーターマーク、ライブマークの設定が可能。また、告知や広告などの画像を画面全体にオーバーレイすることができるフルスクリーングラフィック機能も搭載しており、JPEGとPNG形式の画像を最大50ファイルまで表示が可能。また、ファイル名により表示順の指定が可能。

ブロードキャストオーバーレイのイメージ

複数のカメラレコーダーをネットワークに接続する場合の設定がより簡便になるZero Config(ゼロ・コンフィグ)に対応。同社取扱商品Streamstar社製ライブプロダクションシステム「StreamstarXSeries」と同一ネットワーク上にLAN接続することで、StreamstarXSeries側で本機を検出し、ネットワーク設定の一部が自動化可能。

また、リモートカメラコントローラー「RM-LP100」を使用した制御が可能。ローランド社製「V-1SDI」と組み合わせることにより、液晶モニターやビューファインダーへのタリー表示が可能。ネットワークアダプター端子(USB-HOST)を装備しており、各種ネットワークアダプターの装着により、様々なネットワーク機能を実現。カメラへの直接接続、またはアクセスポイント経由で各種モバイル端末によるリモートビューイングに対応。さらに、カメラ操作(REC/PAUSE、フルオート、ズーム、アイリス、フォーカス調整等)や詳細設定(ゲイン、シャッタースピード、ホワイトバランス等)も各種モバイル端末からリモートコントロールが行える。

HD/SDまたはWebファイルをネットワーク経由で送信が可能。映像ファイルを取材先から編集室へいち早く送信し、簡単に取材素材をプレビューでき、編集後のファイル差替えも容易に行えるとしている。対応するデコーダや、PCアプリケーションとの組み合わせにより、ネットワーク経由で映像(HD/SD)・音声のストリーミングが可能です。クラウドサービス「Zixi」や「YouTube Live」などによるライブストリーミングにも対応している。

4K解像度(3840×2160画素)で、30p/25p/24pの記録・再生が可能。これまでのHD撮影時の50Mbps 4:2:2カラーサンプリング記録に加え、4K撮影時の150Mbps 4:2:2記録モードにも対応。高輝度の白とびを抑え、なめらかな階調で撮影する高輝度優先モードを搭載し、日差しが強いシーンでの人物の顔など、高輝度部の白とびを意図的に抑制する。また。最大望遠時約60cmでの近接撮影に対応。テレ・マクロ特有の背景をボカし、被写体を大きく強調させた撮影が可能だとしている。

その他にも、F1.2の明るさの4Kカメラ用の光学12倍ズームレンズ(24倍ダイナミックズーム)や、1240万画素、1/2.3型裏面照射CMOSセンサーを搭載。フルHDでハイスピード(120fps)の撮影にも対応している。

なお、GY‐HM250は、2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018の同社ブース(セントラルホール/C4315)にて展示予定。