Blackmagic Designは、Cintel 2.1ソフトウェアアップデートを発表した。同アップデートでは、圧縮RAW収録のサポート、ライブオーディオプレビュー、小型フィルムリールのサポートなどの新機能に加え、フィルムのスタビライズの向上などをCintel Scannerに追加する。Cintel 2.1アップデートは、同社Webサイトから無償でダウンロード可能。

Cintel 2.1アップデートでは、サブピクセルの正確性を実現する、完全に自動のイメージスタビライズをCintel Scannerに新しく追加する。新しいスタビライズは、ソースフィルムの損傷が著しい場合や、パーフォレーションが欠損している場合でも機能する。同アップデートは、ファイルサイズ縮小用の2つの新しい機能も追加。新機能を使用することでイメージのクロップが可能なため、アクティブなイメージの領域だけをファイルに保存できる。上記2つの機能を組み合わせることにより、ファイルサイズをはるかに小さくできるとしている。

Cintel Audio and KeyKode Readerを使用することで、スキャン中にライブオーディオプレビューが可能。これは、従来のテープレコーダーと類似した機能で、前後にスクラブして、オーディオを加速または減速させて聞くことができる。さらに、同アップデートは、フラットな応答が得られる光オーディオイコライザー、および低速送りの2つの新機能を追加。低速送りは、フレーム送りのボタンを押したままフィルムをゆっくりと送る機能。

また、ネガのイメージのハイライト部分におけるアーチファクト処理の向上、小型フィルムリールのサポートなどの機能を追加。さらに、センサーを合わせる位置がKeyKodeの先端から後端に変わったことでKeyKodeの読み取りが向上し、またネガフィルムからオーディオを読み込む際にイメージを反転させる機能も追加している。

Blackmagic Design CEOのグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:Cintel Scannerは、世界各地の貴重なフィルムをUltra HDに変換するために使用されています。新しいCintel 2.1アップデートでは、小さなファイルサイズのサポートや、傷んだフィルムでも機能する優れたスタビライズなどの新機能が追加されるためエキサイティングです。さらに、このアップデートは完全に無償なので、これらの新機能を無料で追加できます!