株式会社エーディテクノは、現行発売中のmabco製品シリーズより最大4K(18Gbps)までの映像・音声信号(HDMI)とUSBデバイス信号、シリアル信号(RS-232-C)、IR信号(リモコン)、電源(PoC)をカテゴリ6/5e LANケーブル1本で最長70m(1080p@60/10.2Gbps相当は100m)まで伝送可能なHDBaseT HDMIエクステンダー (送受信機セット)「HD-10UTR」を2018年5月31日より発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別55,000円前後。
HD-10UTRのTX(送信機)とRX(受信機)間の信号伝送には、HDBaseTプロトコル伝送を行うValens社製専用ICの他、伝送信号のスケーリングを行う低遅延ICを追加採用。入力された4K@60 4:4:4 8bit(18Gbps)信号をTX側で4K@60 4:2:0 8bit(10.2Gbps)信号へダウンスケール変換、Valens社製ICにてRX側へと伝送・受信し、RX側に搭載されたICにて再びアップスケール変換することで4K@60 4:4:4 8bitの映像信号伝送を可能にする。スケーリングICには低遅延のものを採用し、信号の送出から受信までに発生する遅延は約20nsecと、肉眼では意識できないほどの低遅延に抑えられているという。これにより最大18GbpsまでのHDMI信号伝送に対応し、HDR映像にも対応。またHDCP1.4及び2.2はパススルーによって伝送する。
TX、RX共にUSBタイプAとミニUSB端子を搭載し本体ディップスイッチにてデバイス側とホスト側の切り替えが可能。また、RS-232-Cシリアル信号やリモコンIR信号の双方向伝送にも対応する為、マウスやキーボード、タッチパネルコントロール信号等を伝送し遠隔に設置されたPCを操作したり、プリンターを制御したり等、様々なアプリケーションにて利用可能となる。
電源にはLANケーブルにて給電するPoC(パワー・オーバー・ケーブル)を採用。TX、またはRXのどちらかにACアダプターを接続するだけでもう一方の機器への電源供給に対応。入力は12V〜24Vまでの電圧入力に対応するほか、ACアダプターを接続する電源DCコネクタ部にはネジ式コネクタを採用し設置現場での抜け防止に適した設計となっている。IR帯域幅は20KHz~60KHzまで対応するため、多様なIR信号制御利用できるとしている。