AJA Video Systems社は、InfoComm 2018で12G-SDIからHDMI2.0への変換に対応した「Hi5-12G」と、HDMI2.0から12G-SDIへの変換に対応した「HA5-12G」の2モデルを発表した。2018年夏に発売予定。
Hi5-12GとHA5-12Gは、3種類のモデルの中から必要に応じてSFP光ファイバーを構成することが可能。高解像度やハイフレームレート、Deep Colorコンテンツを長距離に伝送できる。ラインナップと希望小売価格は以下の通り。
- Hi5-12G:税別112,000円
- Hi5-12G-R:税別140,000円
- Hi5-12G-TR:税別168,000円
- HA5-12G:税別112,000円
- HA5-12G-T:税別140,000円
- HA5-12G-2T:税別168,000円
Hi5-12G
Hi5-12Gは、8チャンネルのエンベデッドデジタルオーディオを含む4K/UltraHD/2K/HD対応の12G-SDI(シングルリンク)入力を、2チャンネルあるいは8チャンネルのエンベデッドオーディオを含むHDMI2.0出力に変換する。HDMI v2.0b/CTA-861-Gの規格に準拠したHDRメタデータを生成可能で、コンパクトな筐体にはシングルリンクの12G-SDI入力と、リクロッキングされたSDIループ出力が搭載されているため、簡単にモニタリングやSDI経路の伝送を実現するとしている。
SFPファイバーを装着したモデル「Hi5-12G-R」は、レシーバー(受信機)として機能し、長距離伝送のSDIあるいは光ファイバーのいずれかで接続したソースをHDMIの4K信号に変換する。
「Hi5-12G-TR」は、トランシーバー(送信機)の役割を担い、4K/UltraHDのSDIまたは光ファイバーのソース信号をHDMIで送出先に出力しながら、SDIまたは光ファイバーで第二の送出先に出力可能。
Hi5-12Gモデルには、電源アダプタDWP-Uとファームウェアアップデート用のUSBポートが同梱されている。
HA5-12G
HA5-12Gは、最大8チャンネルのエンベデッドオーディオ、または2チャンネルのアナログオーディオ(RCA端子)を含んだHDMI2.0入力から、8チャンネルあるいは2チャンネルのエンベデッドデジタルオーディオを含む2系統の12G-SDI(シングルリンク)出力に変換する。HDMI v2.0b/CTA-861-Gの規格に準拠したHDRインフォフレームデータを、HDMI経由で分析することも可能。同コンバーターには、2つのDA(分配)出力が搭載されている。リンクされた2つのSDIから12G-SDIを伝達することで、4K/UltraHDのSDI伝送で生じるケーブルの数を減らすことが可能。
SFPファイバーを装着したモデル「HA5-12G-T」は、シングルチャンネルの送信機として機能し、HDMIの4K信号を長距離伝送(シングルモードにより最大10km伝送)が可能。
「HA5-12G-2T」は、デュアルチャンネルの送信機として機能し、HDMIの4K信号を分配増幅器なしで複数拠点に渡すため、12G-SDI(同軸)x2と12G-SDI光ファイバーx2の同時出力が可能。
HA5-12Gモデルには電源アダプタDWP-Uとファームウェアアップデート用のUSBポートが同梱される。
AJA Video Systems社 社長 Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。
Nick Rashby氏:4K/UltraHDのワークフローは、プロダクション、放送局、ポストプロダクション、ProAV業界の中でますます身近なものとなっており、HDMI2.0と12G-SDI間での4K/UltraHD変換需要はさらに高まっています。Hi5-12GとHA5-12Gは、そのニーズに応えます。12G-SDIとHDMIを搭載したデバイスとディスプレイ間で、高品質の信号を簡単かつコスト効率良く伝送することができます。