マルチフォーマットスイッチャー「XVS-9000」

ソニービジネスソリューション株式会社の発表によると、株式会社福岡放送から、12G-SDIをベースに構築した4K HDRライブ映像制作対応の大型中継車システムを受注したという。4K HDRライブ映像制作対応の中継車としては九州圏初のシステムだという。同中継車は2019年2月から稼働予定。

同システムでは、マルチフォーマットスイッチャー「XVS-9000」にくわえ、ソニー製マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-4300」の採用も予定されている。同システムは、ソニーが提唱する制作ワークフロー「SR Live for HDR」に対応。「SR Live for HDR」は、従来のHDライブ制作環境を用いながら、高画質の4K HDR映像制作や、4K HDR映像とHD SDR映像の同時制作を可能とするワークフローだという。HDライブ制作のワークフローを踏襲しているため、従来と同等の人員配置で4K HDRコンテンツの制作が実現できる。

福岡放送からは、「SR Live for HDR」に加え、ソニーの4Kシステム並びに大型中継車の国内導入実績が評価され、今回の採用決定となった。ソニーが受注した大型中継車システムを構成する主な機器は以下の通り。

■主な受注システム機器

  • マルチフォーマットスイッチャープロセッサー「XVS-9000」
  • マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-4300」
  • 30型4K有機ELマスターモニター「BVM-X300」
  • HDRプロダクションコンバーターユニット 「HDRC-4000」