Blackmagic Designの発表によると、CNNのニュース番組「Anderson Cooper Full Circle」の制作にBlackmagic URSA Mini Proや、ATEM 1 M/E Production Studio 4K、ATEM Camera Control Panel、Blackmagic Camera Fiber Converter、Blackmagic Studio Fiber Converter、Teranex AVコンバーターが使用され、ライブ配信を行っているという。
「Anderson Cooper Full Circle」は2018年7月16日に放送を開始し、CNNのFacebookページで平日に毎日配信されている。視聴者が直接交流できる同番組では、CNNのキャスターであるアンダーソン・クーパーが、その他のCNNのリポーターと共に、世界各地のニュースを毎日配信しており、Facebookの視聴者が最も注目する出来事を掘り下げて伝えている。毎晩、プラットフォームの双方向性を活用して報道を行う同番組は、新しい世代の視聴者を引き込んでいるという。
同番組は「アンダーソン・クーパー360°」とは独立しているものの、同番組を補完する存在で、Facebook Watchでのみ配信されている。また、制作はCNNの「アンダーソン・クーパー360°」のニューヨーク市にあるニュース編集室で行われており、携帯電話向けに縦長のビデオで放送されている。
「Anderson Cooper Full Circle」は高品質の番組を提供するために、Facebook Watchにダウンストリーム送信する前に制作されており、放送品質のライブストリーミングを実現。同ライブストリーミングを行うため、CNNは4台のBlackmagic URSA Mini Pro、5台のATEM 1 M/E Production Studio 4K、8台のTeranex AVを中心としたワークフローを採用した。
ライブインタービューを含め、4台のURSA Mini Proは、アンダーソン・クーパーやゲスト出演者の様々なショットに加え、ニュース編集室のスタジオの様子をキャプチャしている。カメラからのメディアは、光ファイバーで4台のATEM 1 M/E Production Studio 4Kと4台のTeranex AVに送信され、変換とオーディオのエンベッドを行っている。
残り1台のATEM 1 M/E Production Studio 4KでSDI信号をコントロールし、配信のための増幅が行われている。その後、統合された信号は、2台のTeranex AVとストリーミング用のハードウェアを介してFacebook Liveに送信される。ATEM Camera Control Panelは、4台のカメラを制御するために使用されている。また、同番組のワークフローは光ファイバーで接続されているため、Blackmagic Camera Fiber ConverterおよびBlackmagic Studio Fiber Converterを使用して、ビデオ、オーディオ、電源、トークバック、タリーの変換が1本のSMPTE光ファイバーで行われている。
同番組は、携帯機器をはじめとし、ラップトップ、コンピューターでの視聴を意図して制作されている。このため、CNNはATEMスイッチャーのマクロを使用して、カメラからのフィードを自動的に横長から縦長に回転させ、携帯電話で視聴しやすいようにして配信しているという。