キヤノンは、映像エンジンDIGIC 8を搭載したコンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX740 HS」を2018年8月30日に発売する。希望小売価格はオープン、同社オンラインショップ販売予定価格は税別48,500円。
PowerShot SX740 HSは、「PowerShot SX730 HS」の後継機種。奥行約39.9mm、質量約299gの薄型・軽量ボディーに、広角24mmから望遠960mm相当の光学40倍ズームレンズとカメラ部有効画素数最大約2030万画素のCMOSセンサーを搭載。デジタルズームを進化させた「プログレッシブファインズーム」機能を搭載し、光学ズームの望遠端の2倍にあたる約1920mm相当でも高い解像感を維持したまま高倍率の撮影を行うことが可能だとしている。
4K動画の撮影が可能
コンパクトデジタルカメラで初めて新映像エンジンDIGIC 8を搭載。AF・AE(自動露出制御)連動で最高約7.4コマ/秒、AF・AE固定で最高約10.0コマ/秒の高速連写を実現。撮影の完了から次の撮影ができるまでの撮影間隔が従来機種と比べ、約0.6秒短縮。レリーズタイムラグも短縮している。4K(30p/25p)の動画撮影が可能。撮影した4K動画からPCなどを使わず、カメラ操作のみで任意の1フレームを約830万画素(3840×2160)のJPEG画像として保存する「4Kフレーム切り出し」機能を搭載している。また、一定間隔で撮影した静止画を自動でつなぎ合わせ、長時間の変化をコマ送りのような動画で短時間にまとめる「4Kタイムラプス動画」を搭載。
ブレを除去する「デュアルセンシングIS」を搭載しており、従来のジャイロセンサーによる処理に加え、撮像センサーの画像情報から画像のブレ量を判断し、ブレを除去する新アルゴリズムにより、静止画撮影時は3.5段の光学手ブレ補正を実現。明るさやコントラストを自然な印象に自動補正する「オートライティングオプティマイザ」を新たに搭載し、写真の中で輝度の高い部分に優先的に階調を配分し、白トビの低減に加え、特に「強め」設定において、明るい領域の階調を豊かに表現するとしている。
約180°チルトライブビュー液晶モニター
上方向に約180°回転するチルト式液晶モニターを搭載。液晶モニターで表情や構図を確認しながら、自分撮りをすることが可能。様々な撮影設定が可能な「自分撮りモード」も搭載しており、肌の質感や明るさ、背景ぼかしを自分好みに調整し、撮影が可能。
スマートフォンなどの携帯端末への接続手段として、Wi-FiとBluetoothでの接続に対応。Bluetooth対応により、事前に設定を行った場合、スマートフォンからの操作に応じてカメラとスマートフォンの自動接続が可能。また、画像や動画の転送を行う時のみWi-Fi接続に自動で切り替わるため、バッテリーの消費を抑制する。Wi-Fi接続時に、事前にカメラとペアリングが行われているスマートフォンに撮影と同時に画像を自動送信できる新機能「スマートフォンへの撮影時画像送信」を搭載。
PCへの自動画像送信アプリケーション「Image Transfer Utility 2」にも対応しており、事前にペアリングしたPCへの画像と動画の自動送信が行える。また、PCへ送信された画像は、自動でクラウドへ送信することができ、簡単にデータのバックアップが可能。カメラとスマートフォンをペアリングすることで、スマートフォンのGPS機能を利用し、撮影画像に位置情報を付加することが可能。また、ペアリング中のスマートフォンをリモートコントローラーとして操作することで、カメラと離れた場所からリモート撮影やリモート再生も行える。
メニュー表示はコンパクトデジタルカメラ風UI(やさしい)と、EOS風UI(標準)の2パターン
EOS風UI
従来のUIから変更し、エントリーユーザー向け一眼レフカメラに導入したメニューと機能ガイドを表示するEOS風のUIを採用。コンパクトデジタルカメラ風UIの「やさしい」と、EOS風UI「標準」から選択可能。その他にも、同梱のバッテリーチャージャーによる高速充電に加え、USB接続による充電も可能。