キヤノンは、新開発のマウントRFマウントを採用したEOS Rシステムの「RFレンズ」の第一弾となる4機種を2018年10月下旬より発売する。ラインナップ、発売日、希望小売価格は以下の通り。
「RF24-105mm F4 L IS USM」
希望小売価格:税別15万5,000円/発売日:2018年10月下旬「RF50mm F1.2 L USM」
希望小売価格:税別32万5,000円/発売日:2018年10月下旬「RF28-70mm F2 L USM」
希望小売価格:税別42万円/発売日:2018年12月下旬「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」
希望小売価格:税別7万5,000円/発売日:2018年12月下旬
RFレンズは、EFマウントと同じ内径54mmのマウント径と、ショートバックフォーカスというRFマウントの特長を生かすことで、従来のEFレンズに比べてレンズ設計の自由度を高めているという。フォーカスリング、ズームリングに加え、露出補正や絞り数値の設定などを任意に割り当てて使うことができるコントロールリングを新たに搭載。電子ビューファインダー(EVF)で撮影後のイメージを確認しながら、各種電子ダイヤルと合わせてコントロールリングを操作することで、より直感的で快適な操作が可能だとしている。
RF24-105mm F4 L IS USM
RF24-105mmF4 L IS USMは、ズーム全域で開放F値4の標準ズームレンズ。ガラスモールド非球面レンズ3枚、UDレンズ1枚の特殊光学材料を含む14群18枚の光学設計により、高画質と光学系の小型化を両立。各種収差を低減している。特殊コーティング「ASC(Air Sphere Coating)」の採用により、レンズ面に対して垂直に近い角度で入射する光に対して大幅な反射防止効果を発揮する。フレア・ゴーストの発生を抑制。レンズ全長は約107.3mmと小型。
EFマウント対応の「EF-S18-135mmF3.5-5.6 IS USM」で初搭載した「ナノUSM(Ultrasonic Motor=超音波モーター)」を、Lレンズとして初めて搭載。ミラーレスカメラ「EOS R」の「デュアルピクセルCMOS AF」との組み合わせにより、静止画撮影時における高速AFと、動画撮影時における滑らかなAFを実現しているという。
最新のマイクロプロセッサーの採用により、シャッタースピード換算で5段分の手ブレ補正効果を実現。高速通信によるカメラとの連携で手ブレ補正効果を向上。静止画撮影時は体の揺れのような大きな揺れに対するブレ補正効果を発揮する「デュアルセンシングIS」に対応。動画撮影時はレンズ内の光学式手ブレ補正とカメラボディー内の電子手ブレ補正の組み合わせにより、補正効果を発揮する「コンビネーションIS」に対応。
RF50mm F1.2 L USM
RF50mmF1.2 L USMは、開放F値1.2の大口径標準単焦点レンズ。シャッター速度を速めてブレを抑えた撮影が可能で、夜間や屋内などの暗いシーンにも好適だという。UDレンズ1枚、研削非球面レンズ2枚、ガラスモールド非球面レンズ1枚の特殊光学材料を含む9群15枚の光学設計。口径の大きなレンズをカメラの撮像面に近い位置に配置することにより、色収差を低減。画面中心から周辺部まで高解像・高コントラストな描写性能を実現。
レンズに対して垂直に近い角度で入射する光に対して、大幅な反射防止効果を発揮する特殊コーティング「ASC(Air Sphere Coating)」を採用しており、画質劣化の原因となるフレアやゴーストを抑制している。最短撮影距離は0.4m。
RF28-70mm F2 L USM
RF28-70mmF2 L USMは、研削非球面レンズ2枚、ガラスモールド非球面レンズ2枚、スーパーUDレンズ1枚、UDレンズ2枚の特殊光学材料を含む13群19枚のレンズ構成で、ズーム全域で開放F値2を実現。RFマウントの採用により、従来のEFレンズシリーズでは実用化が困難だったズーム全域で開放F値2の大口径標準ズームレンズを開発。ショートバックフォーカスと大口径マウントにより、センサー面近くに大口径レンズを配置でき、周辺画質のさらなる向上に寄与しているという。絞り開放(F値2)時、「EF24-70mmF2.8L II USM」の絞り開放(F値2.8)時と同等以上の画質を実現している。
同社独自の特殊コーティング「SWC(Subwavelength Structure Coating)」と「ASC(Air Sphere Coating)」の2種類を採用し、レンズ内の光の反射が撮影画像に入り込んでしまうフレアやゴーストなどの現象を低減している。
RF35mm F1.8 MACRO IS STM
RF35mmF1.8 MACRO IS STMは、レンズ全長62.8mm、質量約305gの小型・軽量設計を実現。ミラーレスカメラ「EOS R」と組み合わせることで、カメラシステムとして機動性を向上。最大撮影倍率は0.5倍と、被写体に接近して迫力あるマクロ撮影ができるため、肉眼ではとらえることが難しい身の回りの小物や花などの質感や細部を表現可能だという。
最新のマイクロプロセッサーの採用により、シャッタースピード換算で5段分の手ブレ補正効果を実現。高速通信によるカメラとの連携で手ブレ補正効果が向上。静止画撮影時は体の揺れのような大きな揺れに対するブレ補正効果を発揮する「デュアルセンシングIS」に対応。動画撮影時はレンズ内の光学式手ブレ補正とカメラボディー内の電子手ブレ補正の組み合わせにより補正効果を発揮する「コンビネーションIS」に対応。マクロ撮影時の手ブレを高精度に補正する「ハイブリッドIS」も搭載している。