キヤノンは、放送用フィールドズームレンズ「UHD-DIGISUPER 122」を2019年4月下旬、「UHD-DIGISUPER 111」を2019年2月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格はUHD-DIGISUPER 111が税別1,660万円、UHD-DIGISUPER 122が2,180万円。
UHD-DIGISUPER 122は、画面の隅々まで4Kを超える解像力を持った、2/3型センサー搭載の4K放送用カメラ対応フィールドズームレンズ。広角端8.2mmから望遠端1000mmの焦点距離を実現。UHD-DIGISUPER 111は、UHD-DIGISUPER 122と同様に、画面の中心部から周辺部に至るまで4Kを超える解像力を保持しながら、焦点距離8.3mmから925mmを実現した111倍ズーム。
焦点距離を2倍に引き上げるエクステンダーをレンズ本体に内蔵しており、UHDDIGISUPER 122では望遠端の焦点距離を1000mmから2000mmへ、UHD-DIGISUPER 111では望遠端の焦点距離を925mmから1850mmへ切り替えることが可能。また、内蔵エクステンダー使用時でも、全ズーム域において4K放送用カメラに対応する光学性能を発揮する。
最新の光学設計技術や光学材料の採用に加え、大口径の球面レンズにおける高い加工技術により、画面の隅々まで優れた色再現性を達成したという。蛍石やUDガラスを多用するとともに最適配置することにより、色収差を良好に補正。高倍率ズームでありながら、色にじみや輪郭に色づきの少ない美しい映像撮影を実現している。
同社のEFレンズで採用している特殊コーティング「ASC」を放送用レンズとして初めて採用しており、フレアやゴーストを大幅に抑制。カメラ側に備えられているITU-R BT.2020色域の映像の色収差を高精度に補正する機能に対応し、ITU-R BT.2020ベースの色収差補正データを搭載。
同社独自のシフト式光学防振機構を搭載しており、わずかな揺れが映像に大きく影響を与えるシビアな4K撮影時においても揺れの少ない滑らかな映像が提供可能だという。また、広角側で、マクロコントローラーからマクロを電動で操作することでぼかし効果が表現できる「エクステンシブ・デフォーカス」機能も標準装備している。
UJ122×8.2Bは、2018年9月14日~18日(現地時間)の期間中、オランダ・アムステルダムにて開催される欧州最大の放送機器展「IBC2018」の同社ブース(ホール12/D60)にて展示される。