ソニーは、歪みのない高速撮影を実現するグローバルシャッター機能を備えた新開発の2/3型3板式4Kイメージセンサー搭載のマルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-3500」と、新開発の2/3型3板式HDイメージセンサーにグローバルシャッター機能を搭載したHDポータブルカメラ「HDC-3100」、2/3型3板式4Kイメージセンサーを搭載したマルチパーパスカメラ「HDC-P50」を発表した。発売日、希望小売価格は以下の通り。
マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-3500」
発売日:2018年11月
希望小売価格:税別7,300,000円HDポータブルカメラ「HDC-3100」
発売日:2018年11月
希望小売価格:税別3,000,000円マルチパーパスカメラ「HDC-P50」
発売日:2019年3月
希望小売価格:税別3,400,000円
マルチフォーマットポータブルカメラ「HDC-3500」
HDC-3500は、新開発のイメージセンサーとプロセッサーエンジンを搭載。イメージセンサーにはグローバルシャッター機能を搭載しており、ローリングシャッター歪みやフラッシュバンドの少ない映像表現が可能。カメラコントロールユニットは、HDCU-3100に加えて「HDCU-2000/2500/1700」と接続可能。ビューファインダーやリモートコントロールパネル、大型レンズアダプターHDLAシリーズなどの周辺機器は、従来製品をそのまま使用できる。HDCU-3100にオプションのST 2110インターフェースキット「HKCU-SFP30」をインストールすることで、IPシステムにも対応可能だ。
カメラコントロールユニット「HDCU-3100」に4Kプロセッサーボードオプションを取り付けることで、4K信号の出力が可能になる。また、4K HDRライブ制作ワークフロー“SR Live for HDR”ワークフローに対応しており、HD制作と同様のオペレーションで4K HDR/HD SDRの同時制作を実現している。また、カメラ後部のRET/ASSIGNABLEボタンを使って、3つのフォーカス位置を設定することができ、ビューファインダー上でフォーカス位置を視覚的に認識することができるため、フォーカス合わせが容易になる。
カメラナンバーを電子ペーパーで表示することが可能。システム設定を変更すると、自動的にカメラナンバーも変更される。数字だけでなくグラフィックス表示も可能で、カメラ電源がオフの際にも表示されるため、いつでも視認可能。また、カメラナンバーの横にタリーランプを搭載しており、サイドからもタリーランプが確認できる。
オプションのソフトウェア/ハードウェアをインストールすることで、様々なフォーマットやシステムに対応する。HDC-3500用オプションは以下の通り。
- プログレッシブ対応ソフトウェア「HZC-PRV50」
- PsFフォーマット対応ソトウェア「HZC-PSF50」
- ユーザーガンマ/RGB4:4:4対応ソフトウェア「HZC-UG50」
- 2倍速対応ソフトウェア「HZC-DFR50」
マルチパーパスカメラ「HDC-P50」
HDC-P50は、小型、軽量のコンパクトな筐体で、12G-SDI端子から4K信号を出力することが可能。カメラマンが入れない狭い場所、サッカーのゴール周りや、クレーンに設置して高所から撮影するなど、様々なアングルにて撮影することができ、スポーツの決定的瞬間を高画質に捉えるとしている。グローバルシャッター機能搭載、新開発の2/3型3板式4Kイメージセンサーにより、ローリングシャッター歪みやフラッシュバンドのない映像表現が可能。
HDポータブルカメラ「HDC-3100」
HDC-3100は、新開発の2/3型3板式HDイメージセンサーを採用し、感度F12、S/N 62dBを実現。イメージセンサーにはグローバルシャッター機能を搭載しており、ローリングシャッター歪みやフラッシュバンドの少ない映像表現が可能だとしている。HDC-3100用オプションは以下の通り。
- ST-2110インターフェースキット「HKCU-SFP30」
- シングルモードファイバーコネクターキット「HKCU-SM30」
- 12G-SDIエクステンションキット「HKCU-SDI30」※2019年度発売予定
- 4K/HDRプロセッサーボード「HKCU-UHD30」※2019年度発売予定