Blackmagic Designの発表によると、ニュージーランドのポストプロダクション・スタジオDepartment of Postが、映画、CM、テレビ番組制作におけるHDR/非HDRの作業にDaVinci Resolve 15を使用しているという。これには、テレビ番組「Cul De Sac」を始めとする数多くのプロジェクトのカラーコレクション、コンフォーム、VFXの作業などが含まれる。
Department of Postは、オーストラリアおよびニュージーランド有数のポストプロダクション・スタジオで、総合的なポストプロダクションのサービスを提供している。これらにはニュージーランド国内だけでなく世界各地の映画やテレビ制作におけるDIT、編集、オンライン、フィニッシング、カラーグレーディング、オーディオが含まれる。最近では、同社はニュージーランド初となるHDR完全対応のポストプロダクションのワークフローに着手することに焦点を合わせており、今まで以上に幅広い制作を手掛けられるよう、DaVinci Resolve Studioをその中核として使用しているという。
オーストラリアおよびニュージーランドにおけるトップクラスのHDRスイートを有するDepartment of Postは、UHD/HDRプロジェクトのポストプロダクション・ソフトウェアとしてDaVinci Resolve 15を使用しており、すでに数多くの国際的なプロジェクトのHDR作業の実績がある。Department of Postの運営責任者であるケイティ・ヒンセン氏は次のようにコメントしている。
ヒンセン氏:DaVinci ResolveのおかげでHDRワークフローが簡潔になりました。DaVinci Resolve 15で搭載されたHDRの内蔵スコープは素晴らしいですね。特にDaVinci Resolveのカラーマネージメントをよく使用しています。今や、プロジェクトはSDRとHDRで納品されますが、特にDaVinci Resolveのノード構成は、複雑なワークフローを扱う際に助かりますね。締め切りまでに両方を仕上げることができます。DaVinci Resolveのカラーマネージメントは、ACESのワークフローと似ていますが、私たちが扱う幅広いプロダクションでより使用しやすくなっています。
Fusion Studio VFXがDaVinci Resolve 15に組み込まれたことで、Department of Postは、グレーディング、コンフォーム、VFXを1つのアプリケーションで実行できるようになったという。
ヒンセン氏:近日公開予定の映画で、DaVinci Resolve 15のFusion機能を使ってVFX合成の作業を行いました。画面やバックグラウンドの差し替えです。すべての作業をDaVinci Resolve 15で行えるので、とても便利で、時間を大幅に節約できました。
HDR以外のプロジェクトでDaVinci Resolve 15を使用したニュージーランドのテレビ番組「Cul De Sac」では、コンフォームとグレーディングにDaVinci Resolve 15が使用された。ある日、10代の少年少女たちが目覚めると、世界は一変していた。そこに大人たちの姿はなく、テクノロジーも使えなくなっていた。「Cul De Sac」は、何の説明もないままこの黙示録的な世界に取り残された少年少女たちのストーリー。
Department of Postのシニアカラリストであるジェームズ・ガードナー氏は次のようにコメントしている。
ガードナー氏:この番組のは、特定のカラーパレットを用いて、黙示録的なルックとフィールを実現しています。これを保つために、DaVinci Resolve 15の”色相vs色相”、”色相vs彩度”の機能を重宝しました。また、DaVinci Resolve 15のOFXレンズブラーを戦略的に使用して、被写界深度を上げることで、登場人物の孤独と絶望といった感情を強調しました。これはすばらしいツールですね。”ブラーのような効果”ではなく、レンズと同じようなリアルなブラーが得られます。