RAIDブース 360°全天球動画

RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

RAIDは同社が扱う輸入製品の内、発表と同時に業界で話題となったRED Hydrogen LLC社のホログラフィックディスプレイ搭載型スマートフォンHYDROGEN ONEや、RED Digital Cinema社デュアル感度設定可能DSMC2 GEMINI 5K S35、SmallHD社の日本語メニュー対応モニター、Teradek社のリモートレンズコントローラTeradek RT、Colorfront社編集機能オプション付きTranskoderシステム、Freefly Systems社スマートフォンシネマロボットMOVI、Heden社リモートレンズコントローラYMERシステム、BEBOB社小型、軽量、堅牢VマウントバッテリーVMicroシリーズなどを出展した。

中でも注目はやはりHYDROGEN ONEだ。REDの創設者Jim Jannard氏がデジタルシネマカメラメーカーのRED Digital Cinemaとは別に新たに立ち上げたRED Hydrogen LLC社からの発売であり、RED Digital Cinemaを立ち上げ、NABで発表したときのようなインパクトはないものの、スマートフォンを取り巻く現状に一石を投じる製品となりそうだ。Jim Jannard氏はすでにRED Digital Cinemaの経営からは退いており、HYDROGEN ONEはJim Jannard氏による新たな挑戦を初めた製品と言えるだろう。

RED Hydrogen LLC社ホログラフィックディスプレイ搭載型スマートフォンHYDROGEN ONE。Jim Jannard氏はサングラスなど一般に人たちが使う製品のメーカーOakleyの創設者ということもあり、業務用カメラの業界からコンスマー製品の開発へと原点回帰した格好だ。Hydrogen Networkアプリにより動画コンテンツの視聴が可能で、将来的にはハリウッド映画の3Dコンテンツも視聴できるようにしたいとしている

一般のスマホは軽量化のためプラスティック製の物が多いが、HYDROGEN ONEはアルミまたはチタンのフレームを採用しており、ボディには滑り止めの凹凸がデザイン的に配置されている。830万画素/3840×2160ドットのステレオフロントカメラと1230万画素/4056×3040ドットのステレオリアカメラを搭載。ディスプレイはLeia製の5.7インチ/2560×1440ドット/515ppiを採用している。フロントカメラでは縦位置、リアカメラでは横位置撮影に対応

裏面がモジュラー式になっており、将来的にいろいろなコンポーネント装着できるようになっている。たとえば、本体に内蔵されているより高品質なカメラの装着やRED Digital Cinemaとの連携など。サードパーティがこうした製品の開発には欠かせないが、こだわりのあるJim Jannard氏はこうしたコンポーネントには慎重に対応するだろう。いずれにしても3Dカメラや3D表示機能を搭載したスマホは既にいくつかのメーカーから発売されており、現時点では特別すごい機能ではなくスマホとしても高性能というものではない。ただ今後5Gなどのインフラの展開などがあり、新たな挑戦の第一歩を踏み出した製品という印象だ

RED Digital Cinemaのデュアル感度設定が可能なDSMC2 GEMINI 5K S35。ノイズの少ないGEMINI 5K S35センサーを採用しており、標準モードでの明るい照明や暗い環境での暗い照明でも驚異的なダイナミックレンジで収録することができるほか、DSMC2ラインナップのすべてのカメラと同様に、REDCODE RAW、Apple ProRes、Avid DNxHD/HRの同時レコーディングも可能

SmallHDの日本語メニュー対応モニターとして703Boltや、屋外でも視認性の良い703 UltraBright、503 UltraBrightなどを出展

TeradekのワイヤレスリモートレンズコントローラTeradek RT。RED DSMC2カメラのカメラアシスタント側に取り付けられるモデルTeradek RT ACIやハンドコントロールのTeradek RT CTRL.1などを出展

Colorfrontの編集機能オプション付きTranskoderシステム。オンセットデイリーやエクスプレスデイリーに使用。RAWフォーマットから編集用やリアルタイムよりも高速のバックグラウンドレンダリングが可能

Freefly Systemsのスマートフォン用ジンバルMOVI。MōVIで使用されている技術を採用することで、安定した撮影が可能。iPhone専用のジンバルでパンとロール制御やアプリにより様々な設定が可能

Heden社リモートレンズコントローラYMERシステム。フォローフォーカスシステムをキャリブレーションするLenSaverキャリブレーションを搭載しており、レンズのエンドストップ設定が簡単に行える。オプションでLANCによる有線ズーム制御にも対応可能

7月に取扱を開始したbebobの小型、軽量、堅牢VマウントバッテリーVMicroシリーズ。43W、98W、150Wの3種類をラインナップしており、単体ではもちろんのことARRI社のカメラやソニーのカメラでもバッテリー残量が表示可能