ローランドブース 360°全天球動画

RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

三脚にマウントして一人で2カメのスイッチングができる「V-02HD」

新製品は3点。1つ目がスケーラー内蔵の2チャンネルのビデオ・スイッチャー「V-02HD」。入力はHDMI×2チャンネル、出力はHDMI×2チャンネル、映像エフェクトや音声処理などを搭載した小型スイッチャーだ。

世界最小サイズのスケーラー内蔵2チャンネルのビデオ・スイッチャー「V-02HD」

特長はとにかくサイズが小さいこと。重量約660gで、機材ケースやカメラバッグのポケットにも収納できる。底面に1/4インチのネジ穴があり、三脚への装着が可能。バッテリー駆動も可能で、撮影・収録場所を選ばない。

ブースでは、ハンディータイプのメモリーカムコーダーとアクションカムを1つの三脚に乗せて展示。V-02HDを使えば、ワンマンオペレーションでビデオカメラ2台を自在に切り替え可能で、HDMIで接続した2台のカメラからの入力を現場でシームレスに切り替え、レコーダーやライブストリーミング用エンコーダーに送出が可能になることを展示していた。

現場でリアルタイムで切り替えることができれば、撮影後の編集はナシなんてことも可能になるかもしれない。即日納品をしなければいけない場合には必見のツールだろう。

また、ワンマンオペレーションの場合は、両手はカメラの操作でふさがってしまうことがある。そこで、別売りのフットスイッチに対応しており、足で切り替えることが可能。ファインダーから目を離さずに切り替えられ、カメラに振動を伝える心配がないのも面白いところだ。

撮影現場だけでなく、企業であればパワーポイントと実写で切り替えなど、いろんなシチュエーションで多岐にわたって使えるだろう。

小型なので三脚に乗せて運用可能

別売のフットスイッチが使用可能。ブースの展示ではデュアル・フット・スイッチ「FS-6」が使用されていた

V-02HDは2つの切り替えのほかに、映像エフェクトも充実。特に気になったところは合成として四角型、丸型、菱型の3種類のピクチャー・イン・ピクチャーもできるところだ。アスペクト比が変えられ、横のサイズや縦のサイズも自由に設定できるなど、かなり充実している。本体は小型なのに多機能だ。

ピクチャー・イン・ピクチャーの四角型を使って縦横比を変えて合成したところ

キー合成も可能で、静止画が1枚保存できて、合成が可能。エッジの機能を搭載しており、キーのタイプを選ぶとボーダーを付けたり色をつけられる。

キー合成の機能を使ってボーダーや色を付けたところ

ビジュアルエフェクトも充実していて、モザイクやウェーブ、カラーパス、ネガティブ、カラライズなど、オーソドックスなエフェクターを搭載している。

モザイクのエフェクトを使ったところ

コンパクトなマトリックス・スイッチャー「XS-42H」

HDMI×4チャンネル入力、HDMI×2チャンネル出力のマトリックススイッチャー。HDMIだけに特化していてシンプルだ。幅広い映像フォーマットに対応するマルチフォーマットに対応している。

XS-42Hは、マルチフォーマットで何を接続してもつながるのが特長だ。特にパソコンの切り替えがスムーズなのがポイントだろう。会議ではテレビにPCを接続しても正しく映像が表示されないことがあるが、XS-42Hは自動で入力信号を検知する「オート・インプット・ディテクト」を搭載しており、新規で接続された機器を自動で検知して、入力を切り替えることができるようになっている。

また、PCやスマートフォンからケーブルを外しても、テレビの画面が真っ黒にならない機能を搭載。ケーブルを外した時は自動的に別の入力に切り替わったり、設定した静止画の表示に切り替えることが可能。例えば、企業の会議室で何もつないでいないときは企業のロゴを表示して、ケーブルをつなげばそのチャンネルに自動的に切り替わる使い方ができる。

演出可能なビデオプロセッサー「VP-42H」

VP-42Hはただのスイッチャーだけではなくて「演出」できるビデオプロセッサーだ。4つの入力を自由に配置して、合成する装置となっている。ピクチャーインピクチャーをタブレットで場所を調整でき、サイズも調整できる。

例えば、マルチビューとしても使えるし、4:3のPowerPointがあれば余白にあえて別のものを出すこともできる。演者のカメラ映像を横に入れたり、PowerPointの絵を真ん中に置いた状態でPowerPointの演者をシームレスにキレイに切り替えたるといったことが可能だ。

最近だとeスポーツなどでゲーム画面とプレイヤーを顔を足すといった場合にも使えるだろう。

ピクチャーインピクチャーは、タブレットで場所やサイズも調整できる