ATOMOSブース 360°全天球動画

RICOH THETA Vで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

■5.2インチ・1000nitモニター/レコーダー「NINJA V」

目玉は4K60p/ProRes/DNxレコーダー「NINJA V」。Vと表記して「ファイブ」と読む。これまでのNINJAシリーズやSAMURAIシリーズで5インチモデルはラインアップされていたが、HDまでの入力だった。NINJA Vは5インチながら4Kまで撮れる。

特長は、背面にこれまでと同じソニー互換バッテリーが取り付けられるほかに、AtomXと呼ばれる拡張モジュールを追加できる端子を搭載。こちらに対応するAtomX Ethernet/NDIは、Ethernetを使ったネットワーク環境に対応する。もう1つはAtomX SYNCで、タイムコードの連動させた機能を拡張できる。

これまでのSSDに対してさらにAtomX SSDminiはさらに小型になっている。ソニーと共同開発なのも特長だ。

インターフェイスは狭い面積でも操作しやすいようにメニューが横にスクロールで選べるように変わった。画面内の操作でできる内容はこれまでの機種と同じで、ピーキングではふちの色が変えられたり、色を変えられる。ピーキングもモノクロにエッジを付けたり、ゼブラは飛びのところにパターンを出したり、色の分布をフォールスカラーで確認が可能。ピントを確認したい際は拡大表示のズーム機能がある。

NINJA Vは、どのデジタル一眼カメラのHDMI出力をほとんど受けられるだろう。ブースのデモではニコンのZ7、ソニーのα7S II、キヤノンとデジタル一眼と組み合わせたデモが行われていた。その中でもNINJA Vは4K60P対応とあって、富士フイルムの「X-T3」やパナソニックの「GH5」との組み合わせは特に最適といえるだろう。

気になるNINJA VのProResRAW対応については、以下のように聞いてみた。

――ProResRAWはNINJA Vに対応していますか?

対応していません。現時点ではカメラのRAWの信号はHDMIから出ていないからです。

NINJA VはRAWに対応するプロセッシングパワーはありますが、ProResRAWに対応するかはまだ決まっていません。現時点では、RAWの信号をもらっていませんので。

一方、シネマカメラはSDIからRAWの信号を出しています。パナソニックのEVA1、ソニーFS5、FS7はSDIからRAWの信号を出していて、SHOGUN INFERNOとSUMO19がその信号をもらってProResRAWで収録できます。HDMI対応のNINJA Vは現時点ではProResとDNx収録に対応です。

――今後カメラがHDMIからRAWの信号を出せば対応しますか?

そうですね。プロセッサ自体はRAWに対応していますが、できますとは言い切れません。準備はできていますが、まだ決まっていません。

でも、DSLRがRAWの信号をだしてくれたら、面白くなるでしょうね。

■SHAPEブランドのカメラリグを展示

メディアエッジは、カナダ、ケベックのカメラリグで有名なSHAPEの取り扱いを開始。ATOMOS製品の展示と一緒にSHAPEのリグが取り付けられていた。

特長は、丈夫にできていて、ロックを押すことで簡単に角度を変えられる。HDMIのケーブルが抜けないような仕組みになっている。コネクタにぶつかったり負荷がかかるとボードごと壊れてしまう恐れがあるが、こういったトラブルをできるだけ防げるようになっている。

SUMO19に対応するのは「ATOMOS SUMO TOP HANDLE STAND」。上部にカナダ製の木製ハンドルグリップを備えている。

EVA1に対応したリグも展示。ベースプレートFOCUS MATTE BOX KITにSHOGUN INFERNOを搭載。押しボタン式テレスコピックハンドルが特長で、ボタンを押すだけでハンドルを360°回転でき、最適な位置にハンドルを置くことが可能。