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左から、発表会に登壇したパルクールパフォーマーのZEN氏、DJI JAPANの呉韜社長、モテクリエイター、SNSアドバイザー、インフルエンサーの菅本裕子(ゆうこす)氏
小さい本体に4K60fps 100Mbpsの動画を滑らかでブレなく撮影が可能
DJI JAPANは11月29日、都内で最小サイズの3軸ジンバル搭載カメラ「Osmo Pocket」の発表会を開催した。発売は2018年12月15日で、希望小売価格は税込44,990円。
2006年に設立したDJIは、言わずと知れたドローン業界のリーディングカンパニーだが、同社の主力製品はドローンだけではない。そこから派生した3軸ジンバルの技術を応用したスタビライザーシステム「RONIN」シリーズ、コンパクトな手持ちジンバル「Osmo」シリーズも見逃せない存在になりつつある。そして今日発表したのは、3軸ジンバルにカメラを搭載した「Osmo Pocket」だ。
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サイズはわずか12cmあまりの3軸ジンバル搭載カメラOsmo Pocket
Osmo Pocketは3軸ジンバル搭載カメラを搭載。小走りに走って撮影をして、どれぐらいブレを抑えられるかテストしてみた
Osmo Pocketの起動時の様子
Osmo Pocketは1インチのタッチスクリーンを搭載。このタッチスクリーンには、タップ、スワイプで、さまざまな機能にアクセスできる。このスクリーンで映像を確認しながら撮影ができる。
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1インチの一体型タッチスクリーンを搭載
スクリーンは、映像を確認しながら撮影も可能1/2.3インチセンサーを搭載し、最大4K60fps 100Mbpsの動画と1,200万画素の静止画が撮影できる。フルHD、120FPSのスローモーション撮影機能も搭載予定となっている。
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パノラマ撮影、タイムラプス、モーションラプス、アクティブトラックなど、Osmo Pocketには、Osmoシリーズで、知られている特長が備わっている。例えば、Osmo Pocketのパノラマモードは2種類のモードで広角写真を撮影できる。3×3で合計9枚の写真を撮影をするモードのほか、180°モードでは4枚の写真を撮影して、自動で合成する。
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1枚の写真を撮影した場合。画角を参考にしてほしい
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3×3の9枚の写真を自動的に首を振って撮影してステッチング。1枚の写真を作成してくれる
さらに、人物を簡単に撮影できるようになり、顔を被写体として認識し、常にフレームの中心にするフェイストラック機能を搭載。アクティブトラックの進化版で、被写体をフレームの中心にキープしたまま撮影ができる。
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自分が見ているそのものを映像に撮りたいときのためにFPVモードを追加。たとえば、ジェットコースターの映像のように、さまざまな方向に動きながらも、自分の見ている視点で、臨場感のあふれる映像を撮影できるようになった。
Osmo Pocketは、簡単にスマホと接続できる。Lightning端子、またはUSB-C端子を搭載したモバイル端末を接続して、スマホの専用アプリで操作することができる。
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iOSとAndroid用にOsmo Pocket専用のDJI Mimoを新しく開発。スマートフォンを接続すれば、自動的にアプリが開き、即時にカメラのライブビューが表示される。DJI Mimoは、コンテンツ制作機能が充実しており、豊富な編集機能、音楽を付けたり、撮影した動画を1本に仕上げたりできる。
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新しい撮影モード、ストーリーモードを用意し、ジンバルの動き、音楽、エフェクトがあらかじめ用意され、自動で撮影を行なう。誰でも簡単にクールな動画を作成することができる。ストーリーモードは、今後追加予定となっております。撮影設定をより細かく調整したい場合のために、PROモードを搭載。ISO感度、シャッタースピード。露出。ホワイトバランスなど、撮影シーンに応じて、細かく設定することができる。
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使い勝手を拡張できる多彩なアクセサリーを用意
Osmo Pocketは専用の多彩なアクセサリーが用意され、さまざまな使用方法で撮影ができる。
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コントローラーホイールは、より細かくジンバルをコントロールできる。スムーズな撮影を維持しながら、カメラの角度調整ができる。ジンバルを中心に戻すボタンと自撮りをするボタンがついている。
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ワイヤレスモジュールは、離れた場所からスマートフォンを使って操作することができる。スタンドにもなり、タイムラプスやモーションラプスを使用するときに役立つ。
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アクセサリーマウントを使えば、主要アクションカメラのアクセサリーをそのまま利用できる。ヘルメット、バックアップに装着し、より目的の映像を撮りやすくなる。
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Osmo Pocket用に特別設計されたマグネット式のNDフィルターセットも用意されている。カメラの前面に取り付け、 センサーに入る光量を減少させることができる。数種類をご用意しています。 カメラの絞り、 露出時間、 センサー感度の設定を、 より詳細にコントロールできる。
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延長ロットを使用すれば、高い位置や地面に近い位置など、さまざまないろいろな撮影が簡単にになる。手元にファンクションボタンやジョイスティックを使うことによって、カメラアングルを自由に調整することができます。
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フォータースポーツを楽しめる防水ケースも用意される。最大水深60メートルまでの防水性能を備えている。
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専用の充電ケースもラインナップしていて、Osmo Pocketを入れると充電が開始される。本体以外にもNDフィルターやアダプター、マイクロSDカードを収納することができる。
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サードパーティー製のマイクを接続できる専用のアダプターも用意する。
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DJI JAPAN 呉韜社長
私自身お気に入りの新製品です。企画段階から日本チームも開発に参加した製品です
と、DJI JAPANの呉韜社長からは自信をうかがわせるコメントをいただいた。Mavic2 Proに実装されている1インチセンサーサイズのハッセルブラッド製カメラヘッドの予定はないのかと質問すると、
現段階ではまだ予定はされていません。まずはOSMO Pocketの発売ですね。次の段階はまだ何も決まっていないのです。
と言う回答をいただいたが、ユーザーのフィードバックは大切にしたいとのことで意見があれば是非とのことだった。何はともあれ発売日の12月15日を楽しみに待つしかない。
▶DJI Osmo Pocket(SYSTEM5)
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