Blackmagic Designの発表によると、ソフトウェア/ハードウェアIPソリューションのプロバイダーであるQuicklinkが、Quicklink Studio-in-a-box(ST500)のキャプチャにDeckLink Mini Recorder 4Kを使用しているという。Quiklinkはこれまでにも、Quicklink TX、ST100、Quicklink Mobile Encoderなどの受賞歴を持つ数々の製品に、Blackmagic DesignのDeckLink Studio 4K、DeckLink Duo 2、DeckLink SDI 4K、DeckLink Mini Recorderを採用している。
Quicklinkは、単一のコンパクトな初級モデルから、復元力の高いQuadコールシステムまで、放送局のニーズに合ったハードウェアソリューションを提供している。Blackmagic DeckLink Mini Recorder 4Kは、ST500でのフッテージのキャプチャに使用されている。ST500は、アルミ製のハウジングリグにPanasonic AW-HE38カメラと照明を内蔵。Chromeブラウザからカメラ、照明、オーディオをコントロール可能なため、フレーム単位の高品質な放送コンテンツを得られるとしている。
またST500は、あらゆるMicrosoft Skype TXシステムと互換性があるため、あらゆる放送局に放送品質で簡単に接続可能。DeckLink Mini Recorder 4KとST500の組み合わせにより、ボタンをクリックするだけの簡単かつコンパクトなユニットで、瞬時にライブ配信が可能だという。また収録オプションにも対応しており、クラウドストレージや社内システムにアップロードすることもできる。
QuicklinkのCEO リチャード・リース氏は次のようにコメントしている。
ST500は非常にパワフルですが、簡単に使用できるように設計されています。DeckLink Mini Recorder 4Kはこの用途にとって、最も重要なパーツでした。ST500のユーザーは、多くの現場で、移動式ライブキャプチャーが困難な状況に直面しています。ロープロファイル規格を採用し、柔軟に使用できるDeckLinkは、離れた現場で技術的なリソースが制限されているユーザーにとって最適ですね。
DeckLink Mini Recorder 4Kは、移動式のライブキャプチャー環境や野外中継車などに適しており、放送品質のビデオをSDI/HDMIソースから直接キャプチャー可能。つまり、6G-SDIおよび最新のHTML 2.0aインターフェースを搭載し、2160p30までの収録に対応可能なロープロファイルの4レーンジェネレーション2 PCI ExpressキャプチャーカードがQuicklinkに組み込まれている。これらのコネクターは、放送品質の10-bit YUVおよび12-bit RGBビデオ、そして最新のRec.2020カラーをサポート。また、HDRフォーマットおよびHDRメタデータにも対応している。
Mac OS/Windows/Linuxに対応したBlackmagic Desktop Video SDKを使用することで、Quicklinkは、DeckLink Mini Recorder 4Kを組み込んだST500のような再生・収録のカスタムソリューションを開発することができたとしている。
BlackmagicのSDKは、ST500だけでなく、弊社の他の製品でも非常に使い勝手が良かったですね。このSDKのおかげで、柔軟な製品開発が可能となり、低価格でコンパクトなDeckLink Mini Recorder 4Kを使用することで、ライブ放送および収録放送用のパワフルな製品を開発できました。