キヤノンは、「RFマウント」を採用するカメラとして、小型・軽量な35mmフルサイズCMOSセンサー搭載のミラーレスカメラ「EOS RP」を2019年3月中旬に発売する。希望小売価格はオープン。同社オンラインショップでの販売価格はボディ単体が税別160,500円、「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」レンズキットが税別219,500円。

限定5,000台のGOLDモデル

EOS RPは、高画質な写真や映像の撮影を手軽に楽しみたいというニーズに対応し、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載した小型・軽量なミラーレスカメラ。RFレンズに加え、専用のマウントアダプター(別売り)を装着することでEFレンズやEF-Sレンズも使用可能。RFレンズと有効画素数約2620万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC 8」の組み合わせにより、高画質で表現豊かな撮影が可能だとしている。また、同社のレンズ交換式カメラEOSシリーズのフルサイズセンサー搭載モデルにおいて、最小・最軽量を実現。

小型・軽量な本体

各画素が撮像と位相差AFの両方を兼ねる「デュアルピクセルCMOS AF」とRFレンズの駆動制御を最適化したことにより、最速0.05秒の高速AFを実現。また、被写体の瞳を検出してピントを合わせる「瞳AF」機能を向上し、サーボAFに対応する。中央測距点ではEV-5を達成し、暗い状況でも高精度なピント合わせが可能だという。

新たに追加された「スポット1点AF」は、1点AFでは遠近競合が発生し、ピントが合わせにくいシーンで有効

グリップの凸部を小型化しながらも、持ちやすく感じる形状を採用。バリアングル液晶モニターや約236万ドットの内蔵電子ビューファインダー(EVF)と合わせ、さまざまな撮影スタイルに対応。直感的に操作できる「ビジュアルガイド」に加え、多彩な画作りをサポートする「クリエイティブアシスト」を起動でき、カメラ初心者でも簡単に撮影ができるとしている。

3.0型のバリアングル・タッチパネル液晶モニターを採用

別売のエクステンショングリップ「EG-E1」。2019年3月中旬発売予定、希望小売価格は税別9,500円

4K24pの動画撮影に対応

4K・UHD(3840×2160)の内部記録が可能で、フレームレートは23.98p/25.00p。4K撮影時、常用最高ISO感度12800に設定可能。ファインダーを覗いたままでも動画撮影が行えるため、液晶モニターへの光の反射が気になる日中撮影にも便利だ。記録形式はMP4。4K動画の1フレームを、約830万画素(3840×2160)の画像としてJPEGで保存できる。また、4Kタイムラプス動画にも対応しており、一定間隔で撮影した静止画をつなげ、4K UHD(3840×2160)動画として記録・再生が可能。

IS搭載のRFレンズ装着時は、レンズ側のISで補正しきれていないブレ量を、カメラ側の映像情報で検出、補正効果を高める。さらにカメラ側の動画電子ISとレンズ側の光学ISの双方を新マウント通信によって協調制御、コンビネーションISとしてより強力な手ブレ補正効果を実現。従来のIS搭載EFレンズとの組み合せにおいては、レンズ側の手ブレ補正と電子式手ブレ補正を組み合せた5軸補正(レンズ側:水平回転、縦回転/カメラ側:回転軸、左右、上下)が可能。IS非搭載レンズ装着時でも、カメラ内の動画電子ISがブレを補正する。