パナソニックは、同社初の35mmフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「DC-S1R」「DC-S1」の2機種を3月23日より発売する。希望小売価格はすべてオープン。市場想定価格は以下の通り。

  • DC-S1R(本体のみ):市場想定価格税抜:464,000円前後
  • DC-S1RM(LUMIX S 24-105 mm F4付属):市場想定価格税抜:574,000円前後
  • DC-S1(本体のみ):市場想定価格税抜:314,000円前後
  • DC-S1M(LUMIX S 24-105 mm F4付属):市場想定価格税抜:424,000円前後
■高度なデジタル技術による高画質

LUMIX Sシリーズは、ライカカメラ社の開発した大口径・短フランジバックのLマウントを採用。同社の培った光学技術により「Sシリーズレンズ」を開発し、フルサイズミラーレスならではの高解像度と立体感、高品位なボケ味を実現する。

S1Rは、高画素な4730万画素(有効画素数)の35 mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。ローパスフィルターレス設計により限界解像性能が向上し、細部まで忠実に描写する圧倒的な解像力とフルサイズならではの奥行きや立体感を実現する。

S1は、2420万画素(有効画素数)の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。ローパスフィルターレス設計による精緻な描写性能と、高感度撮影時のディテール描写に優れている。

また、S1R/S1ともにセンサーの表面には、AR(Anti Reflection)コーティング処理を施し、逆光の撮影時もセンサー面で起こりやすい反射を抑え、フレアを効果的に抑制。さらにセンサーの高速読み出しにより、フルサイズミラーレス一眼カメラとしては世界初となる4K/60pの動画記録や、ハイスピード動画(4K:最大2倍スロー、FHD:最大6倍スロー)を実現。

■表現の幅が広がる4K/60p動画記録を実現

フルサイズセンサーによる4K/60p動画記録が可能。さらに用途に応じて、3つのモードを選択できる。「FULL」は、CMOSセンサー全域よりやや狭い画角で記録。「APS-C」は、解像度を優先し、浅い被写界深度撮影ができるSuper35 mm画角で記録。「PIXEL/PIXEL」は、センサーの1ピクセルを動画の1ピクセルにして記録できる。またS1は、4K/30p動画を時間無制限(温度制限あり)で記録できる。

S1は、HDR(High Dynamic Range)に関する国際標準規格(ITU-R BT.2100)のひとつである「ハイブリッドログガンマ(Hybrid Log Gamma:HLG)」方式のHDR動画記録に対応。高精細で立体感のあるダイナミックレンジの広い映像表現を可能にしている。

S1は、別売を予定しているアップグレードソフトウェアキーを使用することで、4:2:2 10 bit記録およびV-Log記録が可能。4:2:2 10bit記録はカラーグレーディング時の微妙な色調整、ダイナミックな色変換、CG合成用の高品位な素材記録など、プロフェッショナル用途に最適な記録フォーマットであり、4:2:2 10 bit 4K/30p動画記録を、本体内部のXQDカード、SDメモリーカードに記録することが可能。

また、本体内部記録をしない場合は、4:2:2 10 bit 4K/60pでのHDMI出力も可能。また映像制作の編集工程で自由度の高いカラーグレーディングができるV-Log機能に対応する。

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