Blackmagic Designの発表によると、ドバイを拠点とする衛星チャンネル「Citruss World of Shopping」が、URSA BroadcastとATEM Camera Control Panel、およびATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kを中心とした、4Kプロダクションおよびライブ放送ソリューションを導入したという。

拡大し続けるプロダクションをアシストするため、Citrussはドバイスタジオシティに所在する、より規模の大きな施設に移転。4K対応可能な放送ギャラリーおよび2つの新しいスタジオは、システムインテグレーターであるUnited Broadcast & Media(UBMS)の手により、12G-SDIネットワークインフラを用いて構築したという。

Nilesat、Arabsat、MBC4で毎日放映される番組を制作するために、通常Citrussは2つのスタジオを交代で使用して、日々8~9製品のセグメントを収録している。そういった過密な制作に対応するため、Blackmagic Studio Viewfinderを取り付けた8台のURSA Broadcastを導入した。Citrussのテレビ事業/制作部門長のアムール・ムスタファ(Amr Moustafa)氏はこう語る。

ショッピングチャンネルであることから、商品がスクリーン上で正確に提示される必要があります。色が実物と同じか、製品独自のセールスポイントが伝えられるかなどです。

UBMSとの話し合いの結果、URSA Broadcastが最適なオプションだという結論に至りました。カメラが極めてユーザーフレンドリーである点が特に気に入っています。また、ディテールのレベルも素晴らしいですね。価格競争力がある製品だと思います。

カメラは、スタジオAに5台、スタジオBに3台設置しているのですが、様々なセットアップに簡単に切り替えられます。例えば、ペデスタルに固定したり、ショルダーマウントで撮影したり、キッチン製品のデモンストレーションでクレーンに載せて使用しています。

施設内の信号管理はSmart Videohub 12G 40×40が行っており、放送ギャラリーは、ミキシングを行うATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kを中心に構築されている。また、ATEM Camera Control Panelのハードウェアベースのリモートカメラコントロールでシェーディングを行なっている。

Citrussでは、複数のチャンネルで個性あふれる販売が可能なサービスを提供しています。視聴者は、WhatsAppでスクリーンショットを送信するだけで商品を購入できます。さらに、アプリや電話でもショッピングが可能です。

各セグメントの放送中に、オーバーレイで製品の価格と詳細だけでなく、そのような情報を分かりやすく伝える必要があるのですが、スイッチャーのDVE、ローワーサード、オンスクリーン・グラフィックディスプレイにより、その作業が簡単に行えます。

アムール・ムスタファ氏は次のように語り締めくくった。

MENAショッピングチャンネルの先駆者として、私たちは分岐点に立っていました。単純に広いスペースが必要になっただけでなく、既存のSDワークフローを将来に備えた4Kにアップグレードする必要がありました。Blackmagic DesignとUBMSのサポートのおかげで、すべてを一から再設計し、視聴者に最高の映像を引き続き提供できるソリューションを導入できました。