Blackmagic Designは、Blackmagic Duplicator 4Kのアップデート1.2を発表した。同アップデートは、同社Webサイトから無償でダウンロード可能。
同アップデートにより、通常の「複製モード」に加え、新しい長尺収録機能として2つのモードが追加された。これらは、長尺収録が可能な「単一ディスクモード」と永久的な収録が可能な「単一ディスク上書きモード」だ。
「単一ディスクモード」では、単一の大型ディスク収録のように、25枚のカードに順番に一枚ずつ収録が行われる。1枚のカードがフルになると、自動的に次のカードに切り替えて、使用でき、メディアのすべてがフルになるまで収録が継続される。そして、すべてのカードがフルになると収録が停止する。あるいは、ユーザーがフルになったカードを交換すると、空き容量があるSDカードが挿入されている限り、収録が継続される。
2つ目の新しい収録モード「単一ディスク上書きモード」は、収録を停止することなく継続的なループで収録が行える。この収録モードは上述の「単一ディスクモード」に似ているが、大きな違いは25枚のSDカードがすべてフルになるとループし、最も古いデータのカードに上書きして収録を継続することだ。つまり、カードを取り替える必要なく、Blackmagic Duplicatorは永久的に、中断することなく収録を継続する。これにより、防犯システムからの直接収録など、短期間フッテージを手元に残しておくことが重要な場合に、Blackmagic Duplicator 4Kは最適な選択肢となるという。1台のカメラからの収録でも、複数のカメラを使用した防犯システムのマルチビュー出力の収録でも、Blackmagic Duplicator 4Kは収録を停止することなく、無期限で収録が可能だ。
HDの場合、16GBであれば24時間通して4日間、256GBカードであれば66日間の収録が可能。また、複数のDuplicatorをSDIおよびRS-422を使用してデイジーチェーン接続すれば、さらに長時間の収録が可能になる。「単一ディスクモード」はライブ放送をアーカイブする必要がある場合に最適だとしている。
Blackmagic Design CEOのグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
Blackmagic Duplicator 4Kは、非常にご好評いただいている製品で、多くのユーザーにご愛用いただいています。このアップデートにより、Blackmagic Duplicator 4Kで複製と長尺収録が可能になるため非常にエキサイティングです。2種類の製品が1台に収まった製品と言えるでしょう!何より、既存のユーザーは、無償アップデートでこの新しい長尺収録機能を追加できるので、ソフトウェアをダウンロードするだけで、まるで全く新しい製品を手に入れたかのような気分になるはずです!
(以下、プレスリリースより引用)
■Blackmagic Duplicator 4Kの主な機能
- リアルタイム12G-SDI複製および長尺収録
- 3つの収録モード:複製、単一ディスク、単一ディスク上書き
- 複数のカードに同時収録可能な25系統のSDカードレコーダー
- リアルタイムH.264、または新しいH.265(Ultra HD向けの規格)
- 12G-SDI入力およびループスルー出力、RS-422コントロール
- コンピューターおよびUltra HDテレビと互換性を持つオープンスタンダード・ファイルフォーマットを使用
- 2160p60までのSD、HD、Ultra HDフォーマットを収録
- 複数のユニットをデイジーチェーン接続して、無制限の収録
- 使いやすいフロントパネルコントロールに、ロック、収録、アペンド、停止、リモートボタンを搭載
- 国際対応110V~240V AC電源内蔵