※写真は昨年の様子

株式会社JVCケンウッドは、2019年4月8日から11日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2019に出展する(セントラルホール/C4415)。

同社ブースでは、「CONNECTED CAM」の進化と拡大をテーマに、カメララインアップの拡大やIP映像制作に向けた新たなソリューションを提案。また、ライブストリーミングを高品位に配信可能なIP伝送方式「SRTアライアンス」への加盟発表と、その映像配信デモンストレーションの実施に加え、スポーツ分野向けのIPライブ制作用オーバーレイアプリケーションや4K映像制作用モニターの新シリーズを展示する。詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

1.「CONNECTED CAM」の進化、拡大によるソリューションを提案

近年の映像制作現場におけるインターネット環境を使ったさまざまな制作アプリケーションへの対応に向け、当社の「CONNECTED CAM」は進化、拡大を続けています。カメララインアップの拡大をはじめ、周辺機器の拡充によりIPを軸とした映像制作にいち早く、高品位に対応するさまざまなソリューションを提案します。また、普及が期待されるIP伝送技術SRTプロトコルへの取り組みも紹介します。

(1)1インチ4Kカメラレコーダー「GY-HC550」「GY-HC500」(6月発売予定)、およびスポーツ分野向けカメラレコーダー「GY-HC500SPC」(新商品)
機動性に優れ4K/60pの映像制作に対応した「CONNECTED CAM」第二弾の4Kメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC550」「GY-HC500」(2019年6月発売予定)を展示します。撮影現場とスタジオ局間の双方向のライブストリーミングに対応するなど高いIP性能を備えるとともに、4K/60pの高画質記録に「Apple ProRes 422」コーデックを標準対応するなど、高い記録性能を実現します。また、専用SSDメディアアダプター「KA-MC100」(別売)を使用することで、SSDメディアへの記録も可能です。さらに、放送分野と同様にIPによるアプリケーションへのニーズが増大するスポーツ分野に向けた新商品「GY-HC500SPC」も展示。スポーツコーチング用途に使われるタギング機能やライブ中継用のスコアオーバレイ機能を標準装備しています。

(2)2/3インチHDカメラレコーダー「GY-HC900」バージョンアップ(7月実施予定)
「CONNECTED CAM」第一弾のHDメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC900」(2018年10月発売)に進化したIP機能や映像制作の幅を広げる各種機能を追加するバージョンアップVer3.0(7月実施予定)を紹介します。現在搭載しているAUTO FTPを進化させ、撮影した映像をフレキシブルにFTPサーバーに転送する「Progressive AUTO FTP」機能や、映像制作業界で広く使われている「Apple ProRes 422」コーデックへの対応、またスポーツコーチング向けタギング機能などを追加します。さらに、SSDメディアアダプター「KA-MC100」(別売)にも対応し、「Apple ProRes 422」の収録だけでなく、SDカード収録と大容量のSSDメモリーへの収録を組み合わせた長時間のバックアップ記録が可能となります。

(3)IPスタジオスイッチャー「KM-IP6000」(新商品)
IP映像制作ソリューションビジネスの拡大に向けパートナーシップの強化を目的として出資(2018年12月発表)した、スロバキアのStreamstar社と共同開発したスタジオ制作向けIPスタジオスイッチャーの新商品「KM-IP6000」を展示します。本機は、一般インターネット環境を使用して、高品位なスタジオライブ制作を可能とする最新のIPテクノロジーを搭載。回線のパケットロスを低減する高品質でセキュア、低遅延な伝送技術や、基地局側からの映像や音声のIPリターン機能、またIP環境でのマルチカメラ同期機能などを装備しています。「CONNECTED CAM」カメラレコーダーとの組み合わせにより、効率的にワークフローを構築し、オペレーションコストの削減を実現するとともに、容易なIP映像配信を可能にする新たなソリューションとして提案します。

(4)IPリモートコントロールパネル「RM-LP250」(新商品)
スタジオ制作や、ライブストリーミングなどの撮影現場において、IP制御が可能なIPリモートコントロールパネル「RM-LP250」を展示。スタジオ設備内での運用だけでなく、遠距離から複数のカメラを切り替えながら制御することが可能です。また、WEB上のコンフィグレーション画面から本機ボタンへの機能の割り付けを使用用途に応じて自由に変更することが可能です。

(5)高品位なIP映像配信を可能にする「SRTアライアンス」への加盟と映像配信デモンストレーション(参考展示)
このたび当社は、IPストリーミングにおいて高品質でセキュアかつ低遅延な映像と音声の配信を可能にするIP伝送技術SRT(Secure Reliable Transport)プロトコルを普及・推進する「SRTアライアンス」に加盟します。SRTプロトコルはカナダのHaivision社によって開発されたオープンソースのビデオ伝送技術で、伝送機器、クラウド上に構築されたストリーミングサービス、ソフトトウエア、CDNといったIP伝送や配信などのサービスに広く採用され、これからのIPストリーミングを高性能・高品質にする基本プロトコルとなることが期待されています。本ブースでは、「GY-HC900」を用いたSRTプロトコルによる映像配信のデモンストレーションも行います。

2.スポーツ分野向け映像制作用CGアプリケーション「Live Sports CG for JVC」(新商品)

スポーツ分野向け映像制作用にスコアオーバーレイ機能を搭載したカメラレコーダー「GY-HM250SP」や「GY-HC500SPC」などと組み合わせ、ライブ映像にオーバーレイするチームロゴなどのグラフィックを自由に制作できるCGアプリケーション「LiveSports CGfor JVC」を展示します。本アプリケーションを使い、あらかじめ複数のチームロゴを制作し、カメラレコーダーに保存しておくことで、撮影現場でチーム別のロゴグラフィックを簡単に切り替えることが可能です。

3.4K映像制作用モニター「DT-Uシリーズ」(新商品)

4Kモニターをラインアップする映像制作用モニターの新商品「DT-Uシリーズ」の2モデルを展示します。いずれも、14ビットカラー処理が可能な10ビットパネルを搭載し、HD-SDI×4入力を装備。「DT-U31」はUHD(3840×2160)解像度をサポートし、「DT-U31PRO」はDCI 4K(4096×2160)ネイティブ解像度をサポートします。