CP+2026の会場において注目されるのが、Blackmagic Designによる単独ブースの出展である。例年は他社ブースの一角に機材が展示される程度であったが、今年は独自の拠点を設けて展開。今回のCP+を象徴する変化の一つである。
ブースは2コマでの展開だが、初出展とは思えぬ存在感を放っている。スタッフは「初めてなので控えめに」と謙遜していたが、その展示内容は極めて野心的だ。「DaVinci Resolve」をはじめ、「Blackmagic URSA Cine Immersive」や同社の旗艦製品が並ぶ様子からは、並々ならぬ気合が伝わってくる。中でもURSA cine 17KやPYXIS 12Kの超高解像度センサーを搭載したカメラの威容は圧倒的であり、動画ファンのみならず、スチールをメインとする層の目をも釘付けにするはずだ。

同社ブースで特に目を引いたのは、長辺50mmを超える17Kセンサーを搭載した「Blackmagic URSA Cine 17K 65」だ。ボディ単体で約330万円という価格に相応しい存在感を放っており、巨大なセンサーを間近で確認できる展示は来場者にとっても貴重な機会となっている。

周辺機材も妥協のない本格的な構成だ。Tokina Cinema Vista / Vista-CやLeitz Cine THALIAといった高価なレンズに加え、Bright Tangerineのアクセサリーなどが揃う。協力各社から提供された現場仕様の機材群からは、今回の出展に対する並々ならぬ意気込みが伝わる。

また、Apple Vision Proを用いたイマーシブコンテンツの展示も盛況であった。同社のカメラで撮影された高解像映像を体験できる構成は、現在のイマーシブ体験への関心を反映している。静止画ユーザーがシネマ機材へ関心を寄せ、VR体験に多くの人が集まる光景は、映像制作における新たな潮流を感じさせるものだ。
ハイエンドな映像制作分野で知られる同社が写真の展示会が発祥であるCP+に出展した事実は、映像とスチールの境界が曖昧になっている現状を象徴している。クリエイティブの垣根がなくなる中で、同社の製品が果たす役割は今後さらに広がりを見せるだろう。なお、ブース内ではオリジナルステッカーの配布も行われている。
