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AJA Video Systems社は、Ki Proシリーズの新製品として「Ki Pro GO」を発表した。2019年6月に発売開始予定。日本国内の希望小売価格は税別563,000円。
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Ki Pro GOは、ゲンロック不要のマルチチャンネルH.264 HD/SD対応リダンダントレコーダー/プレイヤー。Ki Pro GOは高品質なビデオを一般的なUSBメディアに収録可能。ライブプロダクション、スポーツ、企業/ゲームイベント、デジタルサイネージなどで使用されることを想定して設計されているという。
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本体は2RUに収まるハーフラックサイズ幅のフォームファクターで、高品質にエンコーディング/デコーディングし、H.264で収録と再生が行える。
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SDIやHDMIから入力された最大4チャンネルのHD/SDコンテンツを標準的なUSBメディアに収録可能。ゲンロックフリー(不要)な収録が可能になるため、4つの入力を同期する必要はないという。リダンダント収録により現場で複数のバックアップが作成できるため、収録後のビデオは保護される。3G-SDIとHDMIポートはそれぞれ4系統搭載。
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ビデオとオーディオ入力は、マトリックスチャンネルマッピングにより、物理的な入力間の切り替えを単純化可能。デバイスのUI上で必要に応じて入力ソースをミックスし、適切なチャンネルに収録が行えるとしている。また、最大4チャンネルのビデオを1台のHDMIモニター上に4分割で表示、モニタリングするHDMIマルチチャンネルモニタリングが行える。Ki Pro GOの主な特徴は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- マルチチャンネルH.264収録/再生
- USB収録メディアスロット×5、一般的なUSB 3.0メディアに対応
- リダンダント収録
- ゲンロックフリー(不要)な入力
- HDMI入力×4
- 3G-SDI入力×4
- HDMI/SDIマルチチャンネルマトリックス(4分割)モニタリング
- 選択可能なVBR(可変ビットレート)収録プロファイル
- バランスドXLRアナログオーディオ入力、マイク/ライン/48V切替可能
- ビデオ入力毎に2チャンネルのエンベデッドオーディオ
- 使いやすいウェブUI、標準的なウェブブラウザに互換
- HD解像度のスクリーンを搭載、フロントパネルのボタンで操作
AJA Video Systems社の社長 Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。
スマートフォンやタブレットで視聴する機会が増えています。簡単にH.264でキャプチャできれば、これらのデバイス向けの配信が単純化できるため、プロビデオ業界にとって魅力的に映るでしょう。Ki Pro GOは、この需要に対して低コストで実現するマルチチャンネルH.264収録ソリューションを提供します。各チャンネル毎に異なる設定でHD/SDビデオの収録/再生を構成することができます。
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