ホログラフワークステーション「Looking Glass Pro」
Looking Glass Factoryは、完全なオールインワン3Dビジュアライゼーションソリューションを提供するホログラフワークステーションの新製品「Looking Glass Pro」を2019年7月中旬に発売する。価格は6,000ドル。5月29日から6月2日までの期間限定で、5,500ドルの期間限定先行発売を行う。
Looking Glass Factory社の共同創立者兼CEOのShawn Frayne氏が来日し、プレス向けの製品説明会が行われたので、その様子を紹介しよう。
Looking Glass Factoryは、VR/ARヘッドギアなしに複数の人々がホログラフを体験できる3Dホログラフディスプレイ。2018年夏に3Dクリエイター向けの世界初となるデスクトップホログラフディスプレイ「Looking Glass」を発表し、現在数千台の出荷を記録している。
Looking Glass FactoryのCEO Shawn Frayne氏
Looking Glass large(左)とLooking Glasss Standard(右)
Looking Glass Proとは、3Dデザイン/シミュレーション、容積測定/360°3Dビデオキャプチャー、アーキテクチャ、医療ビジュアライゼーションといった分野向けにホログラフアプリケーションの生成を可能とするHoloplay Unity SDK、HoloPlay Plugin for UE、Three.js Looking Glass Libraryを含む、商用向けにライセンスされたソフトウェアツール搭載。自己完結型のホログラフインターフェイスを有している。
スタンドアローン型の組み込みコンピュータを搭載した独自開発の15.6インチのライトフィールドディスプレイと統合した15.6インチのタッチスクリーン、UIナビゲーション用の折り畳み式2Dディスプレイ、3D空間の相互作用向けのLeap Motionコントローラーを搭載している。
右側にUIナビゲーション用の折り畳み式2Dディスプレイを搭載
これまでのLooking Glasssは再生にパソコンが必要だったが、Looking Glass Proでは背面にPCを内蔵している。折りたたみ式2Dディスプレイから伸びる2本のケーブルは、製品版では1本になる予定
Looking Glass Proの側面の様子
Looking Glass Proには、数十のホログラフアプリケーションを含む、サンプルアプリケーションを内蔵。また、Looking Glass Pro用の独自のホログラフアプリケーションを生成するための商用版のLooking Glass Unity、three.js SDKを使用することができる。
Looking Glass Factoryの共同創設者でCEOを務めるShawn Frayne氏は次のようにコメントしている。
2019年初めに数千ものLooking Glass開発キットを3Dコンテンツクリエイターの皆様に出荷後、私達は、多くの企業から追加の外付け機材やコンピュータを必要とせずに、簡単に使用できる自己完結型のホログラフソリューションに対する要望を数多く受けました。本日、Looking Glass Proを発表することができて、大変に喜んでいます。
Looking Glass Factoryの事業開発担当バイス・プレジデントを務めるNitin Bhargava氏は次のようにコメントしている。
私達は、ユーザーがVR/ARヘッドセットを必要とせずに3Dコンテンツを組み合わせて表示する中から、その価値や恩恵を受けていることに気が付きました。私達は、ユーザーに、Looking Glass Proだけで彼らのご要求にお応えできることになりました。私たちは、新しいホログラフの体験を解き放つために、彼らと緊密に活動することを楽しみにしています。