パナソニック株式会社は、1080/60p 3G-SDI出力に対応した回転台一体型のHDインテグレーテッドカメラ「AW-HE75W(ホワイトモデル)」、「AW-HE75K(ブラックモデル)」を2019年6月に発売する。希望小売価格は各税別490,000円。

同製品は、1080/60pのフルHD映像をHDMI、SDI、LANから出力することが可能。また、1/2.3型MOSセンサーとDSP(デジタルシグナルプロセッサー)を採用し、光学20倍ズームと超解像30倍ズームを実現する4ドライブレンズシステムを搭載。高い解像度を保ちながらのズームが可能だとしている。

HDMI、SDI、USB、LANの4種類のインターフェイスを搭載し、そのすべてよりフルHD映像が出力可能。また、外部同期信号の入力端子を搭載し(外部同期はSDI映像信号に同期)、BBS(Black Burst Sync)および3値同期に対応する。出力フォーマットは、1080/59.94p、1080/50p、1080/59.94i、1080/50i、1080/29.97PsF、1080/25PsF、1080/29.97p(Native出力)、1080/25p(Native出力)、720/59.94p、720/50p。

ドアの開閉や、設置されている音響機器から生じる取り付け面の振動を検知して、光学式と電子式の両方の4軸で自動補正することで、映像のブレを軽減するため、音楽イベントなど、振動が発生するシーンでもよりブレの少ないクリアな映像を提供することに貢献するとしている。

動物観察など通常では撮影が困難な低照度下においても、ナイトモードに切り替えることで、撮影可能となる(映像出力は白黒画像)。また、周囲の照度にあわせて自動で切り替えが可能。

ダイナミック・レンジ・ストレッチャー(DRS)/デジタルノイズリダクション(DNR)に加え、ハイダイナミックレンジ(HDR)モードを搭載。露光時間の異なる2枚の画像を撮影して合成することで、逆光下でも白とびや黒つぶれを補正した視認性の高い映像を作り出すことができるとしている。

その他にも、自動追尾ソフトウェアの使用により、動き検知と顔認証を採用し、講師等がどの方向を向いても追従する。

「自動追尾ソフトウェア」ディープラーニング技術によるデモ

デモを行うソフト設計部の櫻井康二氏

なお、同製品は、2019年6月12日~6月14日まで米国・フロリダ州オーランドで開催されるオーディオ・ビジュアル総合展示会「InfoComm 2019」の同社ブースにて展示予定。