© 5Star/LA Productions

Blackmagic Designの発表によると、コリン・マキューン氏制作、ドナ・モロイ氏プロデュースによる英国のテレビドラマ「Clink」の撮影およびポストプロダクションの両方に、Blackmagic RAWワークフローが導入されているという。

LA Productionsが、Kew Media Groupと共同で制作した「Clink」は、実際の出来事に基づいた10話から成るドラマシリーズ。ギャリー・ウィリアムス氏が監督、ティム・ポラード氏が撮影監督を務めた。同ドラマの撮影にはURSA Mini Pro G1が使用された。ウィリアム監督とポラード撮影監督は、固定ビットレートのBlackmagic RAW 12:1を使用して4Kで撮影することを決めたという。

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ウィリアム氏:私は長年、撮影監督だったのですが、URSA Mini Proのルックと肌トーンに常に感銘を受けていました。照明に対する反応性が非常に優れていますね。過去にも多くのドキュメンタリー作品でURSA Mini Proを使ったことがあったのですが、ドラマでも使用できると感じました。

Blackmagic RAWで撮影すると、ラティチュードが真価を発揮します。つまり、照明の設定が難しい狭い空間での撮影でも自由が利きます。まず全てのディテールがフレームにキャプチャーされていることが分かっているので、ポスプロの段階で、ブラックやハイライトの情報を調整してルックを向上できます。

メインの撮影後のプロジェクトのポストプロダクションは、LA Productionのパトリック・ホール氏が監修。編集とカラーグレーディングにはDaVinci Resolve Studioが使用され、合成にはFusion Studioが使用された。

プロジェクトの始動からオンエアまでの期間は10ヶ月であったが、Blackmagic RAWで撮影することを決めたことで、LA Productionsは記録的な速さでプロジェクトを納品できたとホール氏は語る。エディターは全部で4人、そしてそれぞれのエディターにアシスタントが2人付いた。

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各エピソードの撮影は7日に渡って行われ、1日の終わりに送られてくるラッシュを使ってポストプロダクションチームがエピソードの編集を行なった。その後エディターは2日半かけて監督と共に編集を仕上げ、さらにフレーディングおよびフィニッシングの作業へと進んだ。

ホール氏:プロキシワークフロー対Blackmagic RAWのをテストを行いましたが、後者の方が簡潔で作業スピードが優れていました。つまり、アシスタント1人の手が空くので、キーワードメタデータや書き出しの作業を進められます。結果として、後に宣伝用トレーラーを作成する際に、素材をより簡単に見つけられるようになりました。

2019年6月29日、BFI Southbankにて、パトリック・ホール氏がLA Productionsの「Clink」の制作について、EditFest Londonで詳細を語るという。