パナソニック株式会社は、デジタル一眼カメラLUMIX Gシリーズで採用している「マイクロフォーサーズシステム規格」に準拠した交換レンズ「H-X1025」(LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.)を2019年8月22日に発売する。希望小売価格は税別270,000円。
H-X1025は、ライカの厳しい光学基準をクリアし、ズーム全域で大口径F1.7「SUMMILUX(ズミルックス)」の明るさと描写性能を実現。F1.7の浅い被写界深度を活かした、大きなボケ味表現や低照度下での手振れを抑えた撮影が可能だとしている。12群17枚構成の光学系では、非球面レンズ3枚を採用して球面収差を抑制するとともに、EDレンズ4枚を最適に配置することで色収差を補正する。
1本で単焦点レンズ5本分となる焦点距離をカバーしており、超広角20mmでの広大な天体・風景撮影から、広角24mm、広角28mm、準標準35mmでのスナップショット、さらに標準50mmでのポートレート撮影まで様々なシーンでの撮影が可能(35mm判換算)。動画撮影では、開放値F1.7の明るさを活かすことで、明るい所から低照度下へ移行するようなシーンでも一つのレンズで交換なしに対応できるという。
レンズ鏡筒部に搭載した絞りリングでは、直感的に絞り値を変更できることに加え、クリックレス仕様とすることで、動画撮影時には滑らかな絞りの変化による印象的な表現が可能。また、AF/MFの切り替えがフォーカスリングをスライドさせるだけで素早く行えるフォーカスクラッチ機構を搭載。さらにマニュアルフォーカス操作では、静止画撮影時にはリング回転の操作速度に依存(無限回転)、一方動画撮影時にはリングの回転角の絶対位置に依存を切り替え可能とすることで、優れたマニュアルフォーカス操作を実現するとしている。
マニュアルフォーカスポジション時に鏡筒に現れる距離目盛により、精密なピント合わせが可能なほか、動画記録時のフォーカス送りに、撮影者の意図をダイレクトに反映させることも可能。
動画撮影時には、絞りのマイクロステップ制御により動画撮影時のズームやパンニング時も安定した露出変化制御をサポート。また、最新の光学設計により、フォーカシング時の画角変化であるブリージングを徹底的に抑制。さらに240fps駆動の高速・高精度コントラストAFに対応し、AFトラッキング性能の向上により、素早く動く被写体でもしっかりピント追従するとしている。輝度変化が大きいシーンでもF値変化を滑らかに制御し、ズーム時も安定した露出制御を実現。インナーフォーカス方式により静音性に配慮しつつ、高速・高精度AFを実現したという。
また、軽量・コンパクトで防塵・防滴仕様、耐低温(マイナス10℃)に対応している。