ハッセルブラッド・ジャパン株式会社は、より気軽にスタジオの外へ中判を持ち出せるよう、Xシステムの次世代機としてミラーレス中判デジタルカメラ「X1D II 50C」を2019年7月に発売する。参考価格は税別650,000円。
X1D II 50Cは、軽量なデジタル中判カメラであるX1D-50cの特長を引き継ぎ、ほとんどの35mmフルサイズ一眼レフカメラよりも小さい底面積で中判の実力を実感できるとしている。5000万画素CMOSセンサー(43.8×32.9mm)は35mmフルサイズセンサーの1.7倍の面積を誇り、画素サイズ5.3×5.3μmにより優れた色調を実現。16bitの色深度と14ストップのダイナミックレンジにより、シャドウとハイライトの双方でディテールを表現できる。
ハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(HNCS)がカメラのシステムに統合されており、人間の目の見え方に近い階調を表現。前モデルを引き継いで開発されたX1D II 50Cは、ミニマルな北欧デザインと人間工学に基づいたグリップによる扱いやすさを融合している。16bit RAW画像とフルサイズのJPEGを記録可能。
X1D II 50Cではエレクトロニクスが大幅に改良されている。タッチディスプレイは3.6インチ236万ピクセルと、現在のデジタル中判カメラとしては最大の液晶ディスプレイだという。369万ピクセルと0.87倍の有機EL電子ビューファインダー(EVF)が搭載されており、より大きなファインダー像が得られる。背面ディスプレイの解像度は前モデルから156%向上。
X1D II 50Cのライブビューは、より速いフレームレートと、短いシャッタータイムラグ、フレーム間のブラックアウト時間の短縮、連写速度の向上を実現し、さらに起動時間が前モデルからほぼ半分に短縮されている。前モデルの直感的なユーザーインターフェースに基づきながら、電子ビューファインダーで見るときにメニューシステムにアクセスできるようになるなどの改良が行われている。
さらに、携帯性を重視したワークフローを実現するため、ハッセルブラッドの編集ツールとして新しくPhocus Mobile 2が誕生。カメラとiPad ProまたはiPad Air (2019)をUSB-CやWi-Fiを介して接続し、RAWやフルサイズJPEGをiPadで直接編集可能。