富士フイルム株式会社は、同社のデジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズの新製品として6.0段手ブレ補正機能と5倍ズームを備えた「フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR」(以下:XF16-80mmF4 R OIS WR)を2019年9月下旬に発売する。希望小売価格は税別105,000円。
XF16-80mmF4 R OIS WRは、12群16枚のレンズ構成を採用。非球面レンズ3枚により、球面収差と像面湾曲を効果的に抑制し、手ブレ補正レンズをED非球面レンズにすることで、手ブレ補正による収差の変動を抑え、画像中心部から周辺部まで高い解像性能を発揮するとしている。
広角16mm-中望遠80mm(35mm判換算:24-122mm相当)の焦点距離全域で開放F値4の明るさを実現。最短撮影距離は35cm(ズーム全域)、最大撮影倍率は0.25倍。名刺サイズの被写体を全面に写したクローズアップ撮影が可能だという。
CIPA準拠6.0段分の手ブレ補正機能を搭載しており、手持ちによる夜景撮影や室内での撮影でも高画質な写真撮影が可能だという。また、流し撮り時や三脚固定時などの撮影状態を認識して、自動で最適な制御を行う。
質量440g、全長88.9mmと、一般的な35mm判ミラーレスデジタルカメラ用3倍ズームレンズとほぼ同等の質量・全長でありながら、5倍ズームを実現。APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T3」および「FUJIFILM X-T30」と組み合わせても、それぞれ979g、823gと軽量。
インナーフォーカス方式を採用しており、小型軽量なフォーカスレンズを、静粛性と制御性に優れるステッピングモーターで駆動させることで、高速かつ静かなAFを実現したという。さらに、独自の光学設計技術によりフォーカシング時の画角変更(ブリージング)も抑制している。
鏡筒の10ケ所にシーリングを施した防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を採用。FUJIFILM X-T3やFUJIFILM X-H1などと組み合わせることで、小雨や埃が舞うアウトドアの環境下でも、安心して撮影ができるという。