Blackmagic Designの発表によると、GlobeStream MediaがUSA SoftballのGOLD National Championshipsのライブストリーミングに、URSA BroadcastカメラおよびATEM Television Studio Pro 4Kライブプロダクションスイッチャーを含む、多数のBlackmagic Design製品を使用したという。同社は、これらの機器を用いて、9つのグラウンドでの500時間以上に及ぶ光チャンネルの放送をキャプチャした。
テキサス州プレイノのHeritage Yardsソフトボールコンプレックスで開催された、6日間にわたるトーナメントには、全米から70チーム以上が出場し、18歳以下と16歳以下の部門でしのぎを削った。GlobeStream Mediaはテキサスに拠点を置く放送ライブストリーミングのサービスプロバイダーで、Blackmagic Design製品一式を使用して、トーナメントの247試合をライブストリーミングで配信した。
ワークフローには、URSA BroadcastおよびMicro Studio Camera 4K、Blackmagic Camera Fiber ConverterおよびBlackmagic Studio Fiber Converter、ATEM Television Studio Pro 4KおよびATEM 1 M/E Production Studio 4K、ATEM 1 M/E Advanced PanelおよびATEM Camera Control Panel、Smart Videohubルーター、HyperDeck Studio MiniおよびHyperDeck Studio Proレコーダー、SmartScope DuoおよびSmartView 4Kモニター、Teranex Mini Audio to SDIコンバーター、Blackmagic Audio Monitor、MultiView 4、DeckLink 8K ProをはじめとするDeckLinkキャプチャー・再生カードが使用された。
予選リーグや序盤の対戦のストリーミングには、ホームベースの後ろにMicro Studio Camera 4Kがマウントされた。GlobeStream Mediaの社長/共同設立者のブレット・カサドンテ氏は次のようにコメントしている。
USA Softballとプレイノ市が、トーナメントのライブストリーミングを依頼してきた際に話し合ったことの一つが、カメラの配置でした。Heritage Yardsの9つのグラウンドそれぞれのバックネットにカメラを1台ずつ設置して、ホームベースの後ろからグラウンドを見下ろすような、ワイドショットを撮影して欲しいというのが先方のリクエストでした。
カメラは小型で軽量でありながら高画質が得られる必要があると、すぐに気づきました。そこで、Micro Studio Camera 4Kの使用を提案するに至るまでに時間はかかりませんでした。
各部門の順位決定戦と優勝決定戦には、1台のMicro Studio Camera 4Kに加え、グランドのアクションをキャプチャするために、Camera Fiber ConverterおよびStudio Fiber Converterに接続した3台のURSA Broadcastの合計4台のカメラを使用した。
Blackmagic Designのカメラを使用した一番の理由は、その優れた画質です。同じくらいに重要なのは、ワークフローです。Camera Fiber ConverterとStudio Fiber Converterを使用することで、標準のSMPTE光ケーブルを使用して、カメラコントロール、タリー、トークバック、電源、リターンプログラムフィードを1本のケーブルで、カメラマンに送信できました。
非常に多くの時間と費用が節約でき、午前中に行っていた1台のカメラでのライブストリーミングから、午後には4台のカメラを使用したマルチカム放送に簡単に切り替えられました。電源ケーブル、スタッフ間の通信用のXLRケーブル、タリーケーブル、ビデオ入出力用のSDIケーブル一対を個別に使用する必要があったら、このような転換は不可能だったでしょう。
同氏のもう一つの懸念は、夏のテキサス州の気温だったという。
今回の制作に使用したカメラはすべて、高温でも問題なく機能してくれました。毎日35°C以上の猛暑の中、10~12時間、間断なく撮影する必要がありましたが、Blackmagic Designのカメラの製造品質と信頼性の高さのおかげで、Micro Studio Camera 4Kは、その持久力と丈夫さを証明し、灼熱のテキサスでも失速することなく活躍してくれました。
残りのセットアップは、以下が使用された。スイッチングには、Studio Fiber ConverterをSmart Videohub 20×20に接続して、カメラフィードをATEM Television Studio Pro 4Kに送信した。また、プログラムのメインとバックアップの収録にSmartView 4KとHyperDeck Studio Mini、信号のモニタリングにSmartScope Duo、カメラのカラー調整にATEM Camera Control Panel、複数のDeckLinkも使用された。
ATEMスイッチャーは、弊社の全プロダクションにおいてメインの役割を果たしてきています。ATEMを基盤にビジネスを築いたと言っても過言ではありません。ATEM Camera Control Panelが発売されたことで、野外のスポーツ中継を今まで以上に簡単に行えるようになりました。カメラのカラーと露出をすばやく微調整できるので、制作全体においてルックが統一され、シームレスにマッチします。
各年齢部門の順位決定戦と優勝決定戦は、2つのグラウンドで同時に開催された。その撮影にGlobeStream Mediaは、ATEM 1 M/E Production Studio 4K、ATEM 1 M/E Advanced Panel、Smart Videohub 40×40、SmartScope Duo、HyperDeck Studio Mini、HyperDeck Studio Pro、MultiView 4、Teranex Minis Audio to SDI、Blackmagic Audio Monitorを使用した。
他社のソリューションとBlackmagic Designの大きな違いは、Blackmagic Designは制作に対して総体的なアプローチを取っている点です。カメラからスイッチャーまで、制作に必要な一式を製造することで、パーツの合計だけではないソリューションを作成できます。
Blackmagic Designは、総合的な制作ワークフローを構築していると思います。分かりやすく、セットアップしやすく、使用するのが楽しいだけでなく、効率的に低コストで仕事を行える点で非常に優れていると思います。
Blackmagic Designは、放送における生態系を作り出しています。それに加え、内蔵されたタリー、トークバック、カメラコントロール、統合されたフォーマット変換、直感的で使いやすいソフトウェアなども提供しているので、放送プロダクションを真の意味でプラグアンドプレイで実現できます。今回のトーナメントでは、それが非常に重要でした。
最終日は、午前中に行われた準決勝用の1台のカメラでのライブストリーミングから、わずか数時間で午後の順位決定戦と決勝戦用にマルチカム放送のセットアップに転換する必要があったからです。Blackmagic Designの製品のおかげで、これも簡単に実行できました。ライブプロダクションではやり直しがきかないので、堅実で、信頼性が高く、繰り返しデリバリーに使用できる機材が必要です。