ソニーは、フルサイズミラーレス一眼カメラの技術を小型ボディに凝縮した、APS-CサイズのCMOSイメージセンサー搭載のレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α6600」を2019年11月1日に、「α6100」を2019年10月25日に発売する(予約販売の受付開始は9月3日10時)。希望小売価格はオープン。ラインナップと市場想定価格は以下の通り。

■α6600(カラー:ブラック)

  • ボディ(ILCE-6600):税別160,000円前後
  • 高倍率ズームレンズキット(ILCE-6600M):税別200,000円前後
    (E 18-135mm F3.5-5.6 OSS)

■α6100(カラー:ブラック/ホワイト)

  • ボディ(ILCE-6100):税別90,000円前後
  • パワーズームレンズキット(ILCE-6100L):税別100,000円前後
    (E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)
  • ダブルズームレンズキット(ILCE-6100Y):税別120,000円前後
    (E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS+E 55-210mm F4.5-6.3 OSS)

α6600

α6600は、有効約2420万画素APS-Cセンサーにより、常用ISO感度は100~32000(静止画時拡張50~102400)まで対応。フルサイズミラーレス一眼カメラと同じ最新世代の画像処理エンジンとフロントエンドLSIを搭載し、従来機「α6500」比約1.8倍の高速データ処理が可能となった。

α6600

光学式5軸ボディ内手ブレ補正機構の搭載により、望遠レンズ装着時に起こりやすい角度ブレ、マクロ撮影時などに現れるシフトブレ、夜景撮影時や動画撮影時などに目立つ回転ブレなどの際も5.0段分※の補正効果を発揮。手ブレ補正非搭載のレンズを装着した際も、手ブレを抑えた撮影ができるとしている。

※CIPA規格準拠、Pitch/Yaq方向、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時

小型ボディを維持しながら、α6500対応バッテリーの約2.2倍の容量を持つ高容量バッテリー「NP-FZ100」(Zバッテリー)に対応しており、EVF使用時約720枚、LCDモニター使用時約810枚の撮影や長時間動画撮影が可能。また、軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金をボディ全面採用。主要な操作ボタンやダイヤルにシーリング処理を施すなど、屋外の様々な撮影環境にも強い防塵・防滴にも配慮した設計のほか、多彩なレンズでの使用を想定して高剛性のマウント構造を採用しているという。

スーパー35mmフォーマットで4K動画の本体内記録ができ、4K(QFHD:3840×2160)映像に必要な画素数の約2.4倍(6K相当)の情報量を活用して4K映像を出力。さらに常用ISO感度は最高32000まで対応。4Kの記録フォーマットには、XAVC Sを採用し、最大100Mbpsの高ビットレートで撮影可能。

動画撮影時は、α6000シリーズで初めてとなるリアルタイム瞳AFに加えて、リアルタイムトラッキングに対応し、シーンチェンジの多い動画撮影においても被写体を追従し続ける。リアルタイム瞳AFは、動画撮影中も自動で瞳にピントを合わせ続けるため構図に集中した撮影が行えるとしている。リアルタイムトラッキングは、画面内の被写体をモニターでタッチするだけで作動し、自動追尾可能。

HDR対応のピクチャープロファイルとして、インスタントHDRワークフローを可能にするHLG(Hybrid Log-Gamma)を搭載。また、α6000シリーズで初めてヘッドホン端子を搭載することにより、高品質ヘッドホンを接続して、収録音の正確なモニタリングが可能となった。さらに、ノイズを低減した集音性の高い内蔵マイクの搭載に加え、外付けマイクの取り付けが可能なマイク端子も装備することで、音質にこだわった動画制作が行える。

α6100

α6100は、動画性能や180°チルト可動式液晶モニターを約396gの小型軽量ボディに凝縮し、手軽に本格的な撮影を楽しめるスタンダードモデル。

α6100

α6600とα6100共通の主な特長

α6600/α6100ともに、像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用するファストハイブリッドAFシステムに加え、高速処理を実現するBIONZ X、フルサイズミラーレス一眼カメラの動体予測アルゴリズムを本機に最適化し搭載することにより、0.02秒のAFを実現。撮像エリアの約84%をカバーする高密度425点全面位相差AFセンサーの搭載に加えて、コントラストAF枠を425点に多分割化し、広範囲・高密度に測距点を配置することで、被写体をより高精度に捉えるとしている。

AIを用いて色や模様(輝度)、被写体距離(奥行)からなる空間情報をリアルタイムに高速処理し、動体を高精度に追従し続けるリアルタイムトラッキングに対応。さらに、AIにより即時に瞳情報を検出しフォーカスを合わせ続けるリアルタイム瞳AFは、人物だけでなく、犬や猫などの動物にも対応。

上下方向への可動に加え、180°反転するチルト可動式のモニターを搭載。静止画・動画撮影時に、構図を確認しながらハイポジションまたはローポジションからの撮影をしたり、自分撮りをすることが可能。

被写体をモニター上でタッチすることで自動でフォーカス追従するタッチトラッキングの他、タッチフォーカスやタッチパッド機能なども搭載している。