ATOMOSは、Panasonicの新製品LUMIX S1HとATOMOS 4K HDRモニターレコーダーNinja Vとの組み合わせで、HDMI経由のRAWデータ転送をPanasonicと共同開発したと発表した。この機能はPanasonicのリリースに合わせて、Ninja V向けに無償ファームウェアアップデートで提供される予定。

ATOMOS CEOのJeromy Young氏は次のようにコメントしている。

Jeromy氏:私たちは今回、S1HのためにHDMI経由でRAW出力を行う開発を、PanasonicとATOMOSがともにできたことをたいへん誇りに思っています。私たち両社は、先進的な映像制作の実現をクリエイターに約束しており、HDMI経由でS1HからNinja VにRAW出力を可能にすることは、その達成に向けた大きな一歩になります。

ATOMOSによると、6Kで内部収録が可能な世界初のフルフレームミラーレスカメラとして、LUMIX S1Hは業務用シネマグレードのビデオカメラ品質を誇りながら、ミラーレスのサイズと写真撮影機能も実現しおり、Ninja Vと組み合わせるには最適なカメラだとしている。

Panasonicはロサンゼルスで行われた発表イベントの際、以下のようにコメントしている。

外部モニター付レコーダーのトップブランドは紛れもなくATOMOSです。ATOMOSとPanasonic両社の関係はたいへん良好で、長年にわたってLumix GHシリーズの4:2:210bit HDMI出力にATOMOSが収録対応し続けています。

私たちは今回、SH1のためにATOMOSとともにHDMI経由でのRAW出力を行う開発ができたことを誇りに思います。

Jeromy氏:モニター画面の技術進歩によって、クリエイターは視聴者が家庭や映画館で体感するものと同じ映像を制作現場でモニタリングできるようになりました。私たちが開発したカスタムATOMOS HDRスクリーンはとても美しく、RAW信号の色の精確さと明るさは他に類をみません。これらの組み合わせは映画製作者にとって夢のようなワークフローの実現となるでしょう。

なお、2019年9月13日~17日の5日間、オランダのRAIアムステルダムコンベンションセンターにて開催される欧州放送機器展「IBC2019」のATOMOSブース(ホール11/ブースNo.D25)にてS1HをNinja Vとともに展示予定。