AJAVideo Systems社は、新製品「HDR Image Analyzer 12G」を2019年秋に発売する。希望小売価格は税別2,800,000円。
HDR Image Analyzer 12Gは、Colorfront社との協業によって開発された12G-SDI接続対応のプラットフォームで、リアルタイムでのHDRモニタリングおよび分析に対応。12G-SDI接続を備え、4K/UltraHD HDRのモニタリングおよび分析ワークフローを合理化するとしている。
HDR Image Analyzer 12Gは、放送、OTTプロダクション、ポストプロダクション、クオリティコントロール(QC)、マスタリングなどで利用される4K/UltraHD/2K/HD、HDRやWCG(広色域)コンテンツのモニタリングと分析に対応。HDR Image Analyzer 12Gは、HD以上の解像度をカバーできるHDR対応モニター出力も備えている。
AJAのビデオI/Oテクノロジーと、ColorfrontのHDR分析ツールが、コンパクトな1RUのシャーシに統合されており、PQ(Perceptual Quantizer)やハイブリッドログガンマ(HLG)といった、HDR規格のモニタリングと分析向けの包括的なツールセットを提供する。HDR Image Analyzer 12Gの主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- 最大4K/UltraHD 60pまでの12G-SDI入力に対応、ループスルー出力付き
- DisplayPort経由により実際の解像度で映像を表示するUltraHD UI
- お好みのウィンドウに必要なツールを配置可能なレイアウト設定機能
- 包括的なウェブUIを介したリモートでの設定、アップデート、ロギング、スクリーンショットの転送に対応
- リモートデスクトップに対応
- ディスプレイ・リファードSDR(Rec.709)、HDR ST 2084/PQ、HLG分析に対応
- シーン・リファードARRI®、Canon®、Panasonic®、RED®、Sony®製カメラのカラースペースに対応
- ルックアップテーブル(LUT)による表示とカラー処理に対応
- 受賞歴のあるColorfront Engine™に基づくカラースペースの自動変換
- CIEグラフ、ベクタースコープ、波形、ヒストグラムに対応
- Nitレベルとフェーズメーター
- False Color(フォールスカラー)モードで、規格外の色域や輝度のピクセルを簡単に発見
- 先進的で精度の高い、規格外の色域や輝度のエラー検知機能
- ピクセルピッカーでデータ分析
- 1本の走査線や縦線に絞って分析可能なラインモード
- タイムコード付きのファイルベースエラーロギング
- リファレンスの保存
- SDI信号を自動認識
- 3年間の製品保証
AJAとColorfront社にとってHDR Image Analyzer 12Gは、HDR Image Analyzerのリリースと、Colorfront Engineが搭載されたAJAのリアルタイムHDR/WCGコンバーターFS-HDRに続き、3度目の技術協力となった。Colorfront社は、HDR Image AnalyzerとHDR Image Analyzer 12G用に、AJAがColorfront HDR Image Analyzerソフトウェアを使用する独占的なライセンスを認可している。
AJAVideo Systems社の社長Nick Rashby氏は次のようにコメントしている。
HDR Image Analyzerはその発表以来、世界中で数多くの主要な作品や、エピソード単位のプロジェクトで行われるHDRモニタリングと分析を支えてきました。お客様と業界からの声を聞き、HDR Image Analyzerの12G対応バージョンがあれば、モニタリングと分析作業が合理化できると明らかになったためHDR Image Analyzer 12Gの開発に取り組みました。こうして今年のIBCでお披露目できるのを誇らしく思っています。