Vizrt GroupのブランドNDIは、開発者およびユーザーに向けたNDI技術の第4世代をリリースした。
NDIの最新バージョン「NDI 4」は、品質と効率を更に向上させたビデオコーデックや、豊富なデジタルメディアプロダクション能力を提供し、その他に追加された機能でメディアの検出、移動、処理ツール等の性能を高め、メディア制作、キャプチャ、レコーディングの各機能を大きく飛躍させるとしている。
実質的に無制限数のNDIビデオチャンネルを記録するレコーディング機能と、ライブビデオとポストプロダクションを融合して、IPベースのマルチカメラ編集が簡単に行えるようになる。連続レコーディングでは、ビデオキャプチャを止めることなく編集や即時再生に利用できる。レコーディング時にタイムコードが追加されるため、例えばAdobe Creative Cloudにシームレスに取り込んで、同期のとれたメディアの編集を行うことが可能。
NDI 4は、iOSベースのモバイル機器から、Wi-Fi接続で最大4K UHDまでの解像度で高帯域幅NDIを活用するツール。NDIのアスペクト比、フレームレート、解像度に依存しない性質により、モバイル機器をソースとして使用できるだけでなく、プロダクションスイッチャーを含む他のNDI対応システムでは、モバイル機器で視聴可能なコンテンツを配信可能。NDI 4の主な機能は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
- アルファチャンネルおよび16ビットのフルデータパスをサポートする高品質ビデオ。UHDおよびUHD以降も完全サポートし、解像度およびフレームレートに完全非依存。
- 全サンプルレートで64チャンネル以上の浮動小数点オーディオをサポート。
- 拡張メタデータおよびタイムスタンプをサポート。
- 完全統合された高効率の統合オーディオおよびビデオコーデックにより、リモートおよびワイヤレス環境で使用可能。
- プラグ・アンド・プレイの機器検出または検出サーバをサポート。
- ユニキャストおよびマルチキャストのサポートにより、ローカルネットワークまたはクラウド環境で使用可能。マルチパスモードにより、帯域幅を並列のネットワーク接続に分散可能。
- 16ビットカラー、アルファチャンネル、無制限のオーディオチャンネルのフルサポートを含み、わずかなCPU使用量でNDIチャンネルを実質無制限に記録。全てのレコーディングをマシン間で完全同期して、手軽なマルチカメラ編集を実現。
- ビデオソースのモニタリング、レコーディング、デスクトップキャプチャ、完全IPベースのKVM、テストパターン生成等を含む豊富なツール。
- デバイスをフルフレームレートのワイヤレスUHDカメラへ変換する新しいiOSアプリ。
- ソフトウェアアプリケーション内で使用できる無償SDK。
※FPGA設計など組み込みデバイスは有償ライセンス- プラットフォーム間で共通のSDK。