Blackmagic Designの発表によると、韓国のeスポーツコンテンツ制作/オンライン配信会社であるVSGameが、URSA Broadcastカメラ、ATEM 4 M/E Broadcast StudioなどのBlackmagic Design製品を使用して、4Kのeスポーツライブ配信/放送システムを構築したという。同システムは、韓国のeスポーツ用のVSGアリーナに導入された。VSGは、終端間でフル4Kを導入した韓国初のeスポーツアリーナとなった。

Blackmagic Designを中心とする同配信/放送ソリューションはVSGameにより導入され、ライブイベント放送やeスポーツに関する日常的なエンターテインメント・コンテンツの制作に使用されている。Starcraft、Dungeon Striker、Dragon Next、PUBGなどの大規模のゲーム・トーナメントはもちろん、小規模なゲームセッションやミゲームーティングなどにも使用されているという。

VSGアリーナは、eスポーツに関する日常的なコンテンツの配信にも使用され、VSGアリーナ専属のeスポーツチームである「Actoz Stars」や、チーム所属のeスポーツアスリートがトレーニング/競技しているゲームなどの特集が組まれる予定である。

アリーナの多様なニーズに対応するため、VSGameは、配信方法やオーディエンスの層に合わせて調整できる4Kワークフローを設計する必要があったという。

VSGameは、4台のURSA Broadcastカメラ、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4KおよびATEM 2 M/E Broadcast Panel、ビデオ切り替え用のATEM Television Studio Pro 4K、ATEM Camera Control Panel、HyperDeck Studio 12G放送デッキ、 Smart Videohub 12G 40×40ルーター、Teranex AVコンバーター、SmartView 4Kモニター、ATEM Talkback Converter 4K、Blackmagic Audio Monitor、そしてTeranex Miniコンバーターなどを採用したワークフローを構築した。

VSGameの製作責任者であるアン・サンコク氏は次のようにコメントしている。

Blackmagic Design製品を中心とした12Gワークフローを選択した理由は、信頼性の高さにあります。また私たちは、信頼性をより高めるために同軸ケーブルを使いたいと思っていました。eスポーツにとって、遅延はタブーです。私たちは、最高の放送品質のライブ配信を視聴者に届けたいと思っています。

また、より小規模で親密なイベントや、様々なフォーマットに合わせて機材の規模を適正化する必要があり、オフラインシステムや部分的なシステムを使用できる柔軟性が必要でした。私たちが採用したシステムは非常にコスト効率が高く、ライブイベントや通常プログラムの目的に合わせて、すばやく配備することができました。

VSGamesにとって、Blackmagic Design製品の使いやすさ、そしてカメラやスイッチャーの操作をすぐに習得できることは、重要なポイントであったという。

ソフトウェアを使った製品のセットアップやコントロールは、とてもシンプルだと感じました。Blackmagic Design製品は操作が簡単で習得しやすいため、非常に効率的な使い方ができます。

eスポーツトーナメントの主催者にとって、VSGアリーナの目玉は14mx5mのステージと、14mx5mのLEDビデオウォールです。この巨大なスペースがあることにより、VSGameは常に、MCやゲスト、そしてeスポーツアスリートのクローズアップなどのショットを提供することが求められます。

ここで、Ultra HDに対応した4台のURSA Broadcastカメラが威力を発揮します。4K解像度で撮影していることにより、1台のカメラの映像から複数のショットをクロップして、バラエティ豊かな面白いコンテンツを作成できるんです。

私たちは、エネルギッシュなティーンネージャーたちや、20代後半のヤングアダルト層をターゲットにしており、YouTube、Facebook、Weibo、Naver、そして独自のWebサイトなど、複数の配信プラットフォームを使用しています。Blackmagic Design製品を使用したこの多目的なセットアップは、非常に使いやすいですね。