■日本サムスンブース動画

SSDを活用した4K収録を提案

日本サムスンは、「Portable SSD T5」や「860 EVO M.2」などのSSDを出展。ブース手前にカメラ機材の展示コーナーを設置し、カメラから直接SSDに収録可能なモデル展示が行われていた。

microSD対応機種では、4K記録に対応した小型カメラ「Osmo Pocket」「Osmo Action」「GoPro Hero8」を展示。これらのカメラは、microSDカードに4K60P記録が可能だ。

microSDカードに対応したカメラを展示

microSDカード「Samsung microSD EVO Plus」を展示

外付けUSBのSSD対応機種として、4Kや6Kに対応したブラックマジックデザインのPocket Cinema Camera 4K/Pocket Cinema Camera 6K、SIGMA fpを展示。これらはシネマカメラと呼ばれているジャンルの製品で、RAW記録に対応しているが、RAWになるとデータ量が大きく、カードへの内部収録では容量不足や速度不足が起こる。そこで最近増えてきているのが、4K RAW映像をカメラ本体からUSB Type-Cの外付けポータブルSSDに接続して直接レコーディングが可能なシネマカメラだ。

特にこういった外部収録の外付けSSDとしてSamsung T5が定番化してきており、その理由は、速度の落ち込みが少なく安心して4K RAWの記録ができるところだろう。

SIGMA fpとSamsung T5の組み合わせ。シグマは、SIGMA fpの発売と同時にSamsung T5の1TBと2TBが動作確認済メディアであることを発表。発売前からSamsung T5のサンプルをシグマに貸し出しを行い、発売前に検証したことで実現できたという

外付けUSB対応のSSDとして人気のSamsung T5

外付けUSBのSSD記録に対応していないカメラは、ATOMOSのレコーダー兼モニターを使用して2.5インチSSDに記録可能。HDMIやSDIを経由してレコーダー側で4Kの映像記録ができることを紹介。

2.5インチSSDに記録が可能なNINJA VやSHOGUN 7を展示

さらに、最近の新しい動きとして、放送用カメラでもSSDメディアアダプターを使用することでSSDメモリーにの4K60P記録が可能なJVCケンウッドのGY-HC550/500を展示。汎用のM.2のSATAのSSDをアダプターに入れてカメラ本体のスロットの形で入れることで、4K60PのProRes 422 HQ記録に対応する。

市販されているSSDをうまく活用することで、安くて大容量、高速のストレージで4Kを収録することがだんだん増えてきたようだ。

SSDメディアアダプター「KA-MC100」を使用することでSSDメモリーに記録可能なJVCケンウッドのGY-HC550/500

サムスンのSATA M.2対応の「860 EVO」はKA-MC100に対応

4Kや8Kの映像編集ワークステーションを実機展示

ブースの中では4K/8K編集コーナーを設けて、4K/8Kに特化した編集機を実機で展示していた。

特に注目だったのは、ビジュアルテクノロジーが展示する8Kノンリニア編集ワークステーション「TRUX SUPER MAX Type W」の展示だ。CPUはIntel Xeon、SSDはRAIDコントローラーのSSD7101AにSamsung SSD 970 EVO Plusを搭載して、8K再生も問題ない環境を実現していた。

気になったのは、8Kのプレビュー環境だ。70インチの8Kモニターで映像を確認できるのだが、モニターはHDMI入力しか対応していない。TRUXにブラックマジックデザインのDeckLink 8K proを搭載し、コンバーター「Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDR」でSDIからHDMIに変換して、モニターに接続していた。

ビジュアルテクノロジーの8Kノンリニア編集ワークステーション「TRUX SUPER MAX Type W」

Teranex Mini SDI to HDMI 8K HDRで8KのSDIからHDMIに変換。HyperDeck Extreme 8K HDRやHyperDeck Extreme Control、Blackmagic MultiDock 10Gなども展示していた

そのほかにもNASと呼ばれているネットワーク接続のストレージや、USB、Thunderbolt 3のストレージ展示も注目を浴びていた。