AJAの発表によると、台湾のKing Communication社が制作フローの全体にさまざまなAJA製品を取り入れているという。
King Communication社は、台北市に拠点を置き、医療施設や、スポーツイベント、コンサート、会議向けコンテンツの放送とライブ配信に特化した企業。台湾内外の医療従事者、研修医、医学生向けに、HDコンテンツの撮影、収録、放送を含むライブ制作サービスを提供し、中華民国心臓学会(以下:TSOC)の活動目的である心臓病学における患者のケア、研究、教育の促進を支えている。
TSOCによる心臓手術の中継は、最新技術と最先端の医療機器を必要とする手術を実現するために撮影および配信を行っている。
その制作ワークフロー全体にAJA製品が活用されており、メインおよびバックアップ収録用に複数のAJA Ki Proシリーズが導入されている。KUMO 1616とKUMO CPによりルーティングが行われ、FS1-Xはフレームの同期を管理している。また、特定のプロジェクトで必要な場合には、医療機器から出力されたビデオ信号をFiDO-2RとU-TAP SDIで伝送している。
同社のジェネラルマネージャーであるChung-Chou Ku氏は次のようにコメントしている。
ライブ制作中はエラーやダウンタイムは許されないので、さまざまな高品質のAJA製品をワークフローに取り入れました。AJAのソリューションの信頼性のおかげで安心して採用できました。AJA製品はお客様にとっても使いやすく、お客様に高品質な成果を提供できました。
King Communication社は心臓手術中に、手術映像と医療機器の画面を同時にキャプチャし、それぞれの映像を組み合わせたライブビデオを配信している。
医療機器から送出された映像は3G-SDIへ変換するために、2チャンネルのLCファイバーからSDIへ転送するミニコンバーターFiDO-2Rを介してファイバー経由で転送し、コンパクトな3G-SDIルーターKUMO 1616へと出力している。
制作チームは信号や品質を損ねずに、イメージを長距離伝送できるファイバーソリューションの採用を決定しており、品質設計と安定した性能を備えるAJA FiDO-2Rコンバーターを採択した。
手術はIkegamiのHDカメラで撮影し、そのカメラの出力信号と医療機器画面のリアルタイムキャプチャから得られたHD信号をKUMO 1616へルーティングして組み合わせている。
KUMO 1616から送出された2系統のHD信号は、マルチチャンネルApple ProRes対応キャプチャ/プレイバックデバイスKi Pro Ultra Plusに収録され、Ki Pro Ultraでバックアップ収録に対応している。
統合されたAJA製品により、私たちの放送およびライブ配信のワークフローは、スムーズで安定しています。また、AJAのサポートチームは疑問点がある場合や問題が起きた際に、いつでも対応してくれています。AJAがとても好きです。