株式会社ニコンの子会社、株式会社ニコンイメージングジャパンは、スポーツ・報道系のプロフェッショナルフォトグラファーのニーズに応えるフラッグシップモデルとしてニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「ニコン D6」を2020年3月に発売する。以前、開発発表を行っていたもの。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込798,600円。

D6は、AF性能が前機種の「ニコン D5」から大きく向上し、ニコン史上もっとも高性能なAF性能を実現。フォーカスポイントには全点クロスタイプかつ選択可能な高密度105点AFシステムを新たに採用。AFセンサー密度は約1.6倍、選択可能なクロスタイプセンサーの点数は3倍と大幅に増え、高い合焦性能を発揮する。

D5で評価の高かった「グループエリアAF」も進化し、被写体の動きや撮影シーンに応じて17種類のAFエリアパターンからカスタム設定ができるようになり、構図やシャッターチャンスにより集中して撮影ができるとしている。

新開発のAF専用エンジンにより、約14コマ/秒の高速連続撮影でも全点同時測距を実現し、被写体へのAF追従性能が向上。また、新アルゴリズムの採用により、被写体にフォーカスを合わせ続ける性能を強化し、被写体の前を横切る障害物にも惑わされることなく、狙った被写体の狙った位置にピントをより確実に合わせられるという。

撮影後のワークフローの高速化も実現。背面モニター上のフリック操作で最も重要な画像を割り込み送信できる機能や、編集用と送信用にサイズや画質設定の異なるJPEG画像を記録できる機能などを新たに追加し、決定的なシーンを捉えた画像を送信可能。

さらに、有線はD5と同じ1000BASE-T標準規格を継承しながらも、転送速度は約15%向上。Wi-Fiも搭載しており、有線・無線とニーズに応じた通信が可能。加えて、GPSなどの測位衛星システムに対応した機能も内蔵しており、撮影時の正確な時刻や位置情報を取得可能。

D5の操作性・ホールディング性はそのままに、使い勝手もさらに向上。コネクター配置の見直しやボタンイルミネーション時の液晶表示の視認性を高めるなど、プロの撮影をサポートする使いやすさを追求。さらに、厳しい環境下でも安心して撮影ができる堅牢性、耐久性や防塵・防滴性能に加え、セキュリティーワイヤーを接続できるケンジントンロックにも対応し、リモート撮影時などの盗難を防ぐことが可能だとしている。