キヤノンは、カメラとつながり、PC、スマホ、外部のWebサービスと連携するクラウドプラットフォーム「image.canon」を2020年4月上旬に開始する。

サービスイメージ(iOS/Androidアプリをリリース予定)

image.canonは、カメラとクラウドが一体化する「コネクテッド・カメラ」をコンセプトとした新しいクラウドプラットフォーム。開発中の「EOS R5」をはじめ、今後発売予定の自動転送機能搭載のカメラでは、電源を入れるだけで、容量を気にせずに、静止画・動画をオリジナル画質のままimage.canonに自動転送でき、30日間保管できるようになる。30日経過後もオリジナル画質の静止画・動画をimage.canonに保管したい場合は、10GBのストレージへの移行操作を行うことで長期間保管が可能。なお、EOS R5より前に発売されたWi-Fi対応のカメラは、2020年4月のサービス開始時から手動で選択してアップロードが可能。

外部のWebサービスへ自動転送可能

2020年4月のサービス開始時には、image.canonから「Google Drive」などへ自動で静止画・動画が転送行える。2020年6月からは、クラウドストレージサービス「Google One」(メンバーシッププラン)を介した「Google Photos」ならびに「Adobe Creative Cloud」(メンバーシッププラン)との連携を予定。自動転送された静止画は、連携先のサービスやアプリ上でオリジナル画質のまま編集できるほか、保管や共有も容易になるとしている。

今後、AIや5Gを活用し、例えば、屋外イベントで撮影された写真や映像を遠隔地でリアルタイムに楽しむことや、クラウド上でのRAW編集、撮影者の好みに合わせた撮影をアシストするなど、カメラと双方向につながることで新たなカメラの楽しみ方、撮影方法を提供していく予定だとしている。

なお、image.canonは現行サービス「CANON iMAGE GATEWAYオンラインアルバムサービス」の後継サービスのため、現行サービスは2020年3月中旬に終了となる。4月のサービス開始時まではデータ移行期間のため、移行が完了するまで、オンラインアルバムにアップロード済の全ての静止画・動画ファイルおよびアルバムはアクセスができなくなる。