アストロデザイン株式会社は、2020年2月12日から14日にかけて、株式会社NTTドコモ関西支社と株式会社毎日放送(以下:MBS毎日放送)、ミハル通信株式会社と共同で、ドコモの5Gプレサービスを活用した8K素材のHEVCライブストリーミング実証実験を行い、MBS毎日放送本社からNTTドコモ関西支社への伝送に成功した。
同実証実験では、カムコーダーに収めたコンテンツ再生ならびに屋外ライブ映像を8K素材として使用。8K HEVCライブストリームを公衆インターネット網と5Gネットワークを使い無線伝送し、4K/8K衛星放送用の高周波信号に変調したのち、民生用8Kチューナーで復調した。
ドコモの5Gを活用して、現行の4K/8K衛星放送に用いられているデジタル放送信号多重化(MMT-TLV)方式でストリーム伝送し、この衛星放送標準規格(ISDB-S3)で変復調まで実現できたのは全国初。また、方式にかかわらず、ドコモの5Gで8K素材をHEVC伝送したのは関西で初となる。
同実証実験は、NTTドコモとMBS毎日放送のほか、8K各種製品を扱うアストロデザイン、8K信号圧縮技術ならびに高周波技術を得意とするミハル通信が加わることで実現できたもの。各社の役割は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
NTTドコモ
- 5Gプレサービスのネットワーク環境および対応端末の提供
毎日放送
- 8K素材の準備、提供。カムコーダー、エンコーダー等の設置場所の提供
- アップリンク側回線の準備、提供
- VPNルーター、モニタの準備、提供
- 検証で得たパラメータデータの評価
アストロデザイン
- 伝送システムの設計
- 5Gデータ通信による検証
- 検証で得たパラメータデータの評価
- 8Kカムコーダーの準備、提供
ミハル通信
- 伝送システムの設計
- 5Gデータ通信による検証
- 検証で得たパラメータデータの評価
- アストロデザイン製クロスコンバータ、8K HEVCエンコーダー、VPNルーター、ISDB S3変調器、8Kチューナーの準備、提供