現地時間3月20日の朝、NAB社長兼CEOのゴードン・スミス氏からNAB延期に関してのメッセージが発表された。

NABは、NABショーを2020年中にリスケジュールして開催せず、替わりに「NAB Show Express」と呼ばれるデジタルイベントを開催、さらに今年10月に開催予定のNAB Show NYを強化する予定だ。

COVID-19のパンデミックは、世界中で真に前例のない状況を作り出しました。4月にNAB Showを実施しないことを発表してから1週間、全国の主要なスポーツリーグ、学区、多くの事業が事業停止となり、状況は劇的に変化し続けています。ネバダ州知事はまた、生活に必要不可欠なビジネス以外の全営業停止する決定を下しました。国家当局は、国民にテレワークに切り替えて勤務することを推奨しています。そういった現在の状況に照らして、今年の2020 NABshowの開催は不可能と判断しました。

以上のようにNABのコミュニティは、このパンデミックが生んだ重要問題の解決に勤しんでいるとした。独自のバーチャルイベントやウェビナー開催を予定している出展社と並び、NAB Showも「NAB Show Express (NABショーエクスプレス)」というバーチャルイベントとして4月中に開催することを目標に準備が進められている。

「NAB Show Express」は、出展社が製品情報、発表、デモを共有するための導管となり、加えてNABショーで予定されているエデュケーションプログラムから選択したセッション等を展開、そしてコミュニティが交流する機会を創出できるイベントになる。それを補完するためにNAB Show ニューヨークを、新しいプログラムやパートナーを増やして強化される予定。

スミス氏は、これらの取り組みについては、今後数週間以内にさらに詳しく説明すると述べ、「私たちは可能な限り、多くの価値を提供するために全力を尽くす」と約束した。

NABは先週、テレビ/ラジオ局に米国民を安全に保つために重要な情報を提供する公共サービスを開始した。本サービスは、コロナウイルスの誤情報に対処するための放送局向けのベストプラクティスを提供するCoronavirus Response Toolkit(コロナウイルス対応ツールキット)で、その中にはテレビ・ラジオ公共サービスアナウンス(PSA)とスクリプト(英語とスペイン語)がダウンロードして利用できるようになっている。

来年「NAB Show2021」は、2021年4月11〜14日に米ラスベガスで開催される予定。

(ザッカメッカ)