業務用31型4K/HDRリファレンスディスプレイ「DP-V3120」
キヤノンは、同社の業務用ディスプレイ7製品(DP-V1710/V1711/V2410/V2411/V2420/V2421/V3120)を対象に、各種機能・性能の向上を図るファームウェアを2020年6月下旬より無償で提供する。詳細は以下の通り。
(以下、プレスリリースより引用)
■映像制作業界で広く使われているファイル形式「.cube」のLUTに対応
- 映像制作業界で広く使われているファイル形式「.cube」の3D-LUT/1D-LUTファイルの読み込みに対応。色味の調整を行うカラーグレーディングにおいて、ユーザーが求める映像にするための作業を効率化し、利便性を向上
■RED Digital Cinema 社製デジタルシネマカメラとの連携強化
- RED Digital Cinema社製カメラの映像信号をHDR(PQ)/SDRに変換するLUT 2種類をディスプレイ本体内にプリセット。ユーザーが自身でLUTを用意することなく、撮影した映像をHDRやSDRで表示できるため、映像確認時の作業性が向上
- RED Digital Cinema社製カメラのプリセットLUT以外は、USBメモリーを用いてディスプレイ本体に取り込み可能
■HDRモニタリングアシスト機能など編集作業をサポートする機能のさらなる拡充
- 撮影や編集作業時に、「ITU-R BT.2020」色域の映像において、ユーザーがカーソルで指定したピクセルのxy色度値と色度図上の座標位置を確認することが可能
- 入力信号の不正信号検出や接続間違いなどのエラー履歴を最大1,000件までUSBメモリーに書き込めるため、いつどのようなエラーが発生したかを追跡することが可能
- 最大・全白輝度2,000cd/m2を実現した「DP-V3120」では、2,000cd/ m2と1,000cd/ m2など異なる輝度の映像を、ボタン一つで簡単に左右に並べて比較表示することが可能
- ユーザーが任意で設定した輝度レンジ以上の領域を赤色で表示することに加え、レンジ範囲内の高輝度部分を着色して表示することが可能。これにより、レンジを超える部分のない映像でも、一番輝度の高い部分の位置を把握することが可能
- 従来は1カ所しか表示できなかったエリアマーカーが、同時に2カ所表示可能
- セーフティーゾーン/グリッドマーカーの表示位置や領域・サイズの変更範囲が拡大
- これらの機能の拡充により、高品位な4K/HDR映像の編集作業をより効率的に行うことに貢献