ソニーは、光学ヘッドシステムDCHS (Dual Channel Head System)を2台搭載し、ファイル転送速度のさらなる高速化を実現したXDCAMドライブ「PDW-U4」を2020年12月に発売する。希望小売価格は税別600,000円。

光ディスクメディアであるXDCAMプロフェッショナルディスク(以下:XDCAMディスク)は、信頼性・保存性・秘匿性に優れ、報道取材/番組収録用のほか、HDCAMテープに代わる地上波番組ファイル搬入用として、民放各局を含む多くの放送局やプロダクションで運用されているという。PDW-U4は、XDCAMディスクに収録されたファイルのノンリニア編集機への取り込みや、編集後のファイルの書き出しスピードが大幅に改善されている。

PDW-U4は、従来のXDCAMドライブ「PDW-U2」に搭載されている光学ヘッドシステムDCHSを2台搭載することで、PDW-U2と比べて読み出し速度約2倍、書き込み速度約1.7倍の高速化を実現。外部から回線で伝送されてきた映像やスタジオでの映像を収録したXDCAMディスクから、ファイルをノンリニア編集機に取り込む際や、編集後のファイルのXDCAMディスクへの書き出しスピードが大幅に改善された。また、USB Type-Cインターフェースを採用し、対応PCに接続可能。AC電源を使わなくても、USB 3.2ケーブルでつないだPCからPDW-U4に電源供給ができる。

現在販売されている1~4層XDCAMディスクの読み出し・書き込みができ、他のソニー製XDCAM機器ともディスクの相互運用が可能。また、PDW-U4と接続したPC上でビデオやオーディオのデータをファイルとして扱うためのソフトウェア「XDCAM Drive Software」はPDW-U2と共通化されているため、同じPC環境上で運用することが可能。PDW-U4の主な特長は以下の通り。

(以下、同社Webページより引用)

  • XDCAM MXFファイルの全フォーマットに対応
  • ファイル転送速度の高速化を実現
  • USB Type-C(R)(USB3.2)インターフェース採用
  • XDCAMディスクの互換性を確保
  • 小型・軽量で持ち運びも便利
  • アプリケーションソフトウェアを利用してパソコンでのプレビュー・簡易編集が可能