STUD Co., Ltd.は、sync.devの開発したeditleapを採用し、リモートセッションサービスを開始する。

editleapの特長として、編集室からのSDI出力をインターネット経由で行うことが可能。SDI出力のため、Win/Mac/Linuxの区別なく、あらゆる編集機からの出力を遠隔で飛ばすことが可能。同社で対応可能な編集機は以下の通り。

  • Adobe Premiere Pro
  • Adobe After Effects
  • Blackmagic Design Davinci Resolve
  • Autodesk Flame

エディターの操作と受信側画面の遅延は概ね60~150ms(2~5フレーム)程度と、ディレクターとエディターのやりとりにおいて、立ち合い編集と遜色ないレスポンスを実するという。推奨範囲としては4拠点までの同時接続をサポート。検証レベルでは8拠点までの同時接続実現を確認している。

受信側の回線品質および同時接続拠点数次第で、5~50MbpsのビットレートでSDIアウト信号を送信する。また、標準で1920×1080/30pまでの信号に対応しているが、受信側の回線品質によっては1920×1080/60pまでの信号に対応可能だという。

事前に受信側の回線品質のテストをした上で、有線LANとHDMIを接続するだけの設定不要な物理デバイスをレンタルする。このデバイスは各受信拠点で必要時のみレンタル可能。固定拠点での長期利用については別途相談とのこと(PC用Webブラウザやスマートフォン、タブレットデバイスからの接続は現在開発中)。

エディターとのコミュニケーションはZoom、Google Meetなど、別途ビデオカンファレンスにて対応。SDIアウトがコミュニケーションと別ラインになることで音声の混線がなくなり、セッションがよりスムーズになるという。

セキュリティ対策として、受信側に専用のデバイスを採用することにより、デバイスがない環境では物理的に受信できないようになっている。編集室と受信側デバイス間の通信経路はSSL/TLSおよびDTLS/AES128bitにて暗号化される。ネットワークの経路上に悪意ある第三者がいても、映像信号を復号化することはできない。受信側デバイスは個別に無効化することができ、万一の紛失時にも対応可能だ。

ディレクター、制作、プロデューサーなど、制作スタッフが在宅勤務で編集に立ち会いたい場合や、プロダクション、代理店の会議室など、編集室以外の環境で試写を行いたい場合、遠方のクライアントに対して、現地試写室を開設したい場合に活用できるとしている。

国内の推奨回線は、NURO光10G/6G/2G、auひかり10G/5G/1G、その他法人向けIPv6対応光ファイバー回線。

(以下、プレスリリースより引用)

■ご利用に際して

  • ご利用者の所属する組織のセキュリティーポリシーをご確認ください。
  • インターネット接続に際しては、IPv6接続の光ファイバー回線を推奨します。
  • 受信側デバイスの接続には、有線LANをご使用ください。
  • 受信側デバイスの接続には、DHCPによるIPアドレスの払い出しが必要です。固定IPのみの環境やMACアドレス制限のある環境など、設定が必要な拠点については、別途ご相談ください。
  • インターネットを利用したサービスの為、回線品質によりコマ落ち、音途切れが発生する場合があります。新規受信拠点については事前テストを行なっております。
  • 受信側デバイスからのHDMI出力には、1920×1080/60p表示の可能なモニターをご利用ください。
  • 音声を同時に確認したい場合、民生TVのご利用を推奨します。
  • 本サービスはSTUD Co., Ltd.の編集室を利用するものになります。詳しくは担当営業までご確認ください。担当 岡田 mia@stud.jp
  • editleap自体に対するお問い合わせは info@sync.dev までお願いいたします。